「有事の円高」訪れない、世界株投信買いそびれ、、

ついに膠着が崩れて日経平均は急上昇。2.3万円どころか2.4万円の壁を突き抜け、今週末9/28終了時点で24,120.04円。1月につけた終値ベース年初来高値にわずか4円に迫っています。

確定拠出年金の初回入金来運用利回り(2005年〜)は、8月頭以来の5%台回復。やれやれ、、

 

日本株VS世界株

次のチャートはいずれも、

青ー日本株式投信(TOPIXをベンチマークとしたインデックス投信、信託報酬0.24%)

赤ー世界株式投信(MSCIワールドインデックス*をベンチマークとしたアクティブ投信、信託報酬1.86%)

で、確定拠出年金にて私が保有している商品です。

*MSCI社が算出する日本を含む主に先進国株式の動向を示す指標。アクティブ投信は、2017/11末時点で純資産総額に対する評価額の割合が米国48.9%、日本9.7%、イギリス6.7%、ドイツ3.2%、、と続きます。

 

先週末9/21時点での上側は過去半年、下側は過去1年の推移です。

過去半年

過去1年

過去半年でみると世界株式投信が優勢です。ただ、1年間まで伸ばしてみると交錯している期間もあり、9月に入ってからのリスクオンムードで日本株投信が世界株投信に追いついきました。

さらに過去5年、10年のチャートもみてみます。

過去5年

過去10年

過去5年では赤のほうが優勢の期間が多いことがわかります。10年まで伸ばすと赤が優勢で青からの乖離もはっきり確認できます。

世界株投信が日本株投信より長期的にはパフォーマンスが良いです。

 

私の戦略

2つの商品を次の戦略で運用しています。

日本株投信:毎日スイッチング

世界株投信:積立て

 

株式相場の波に合わせて、日本株投信は定期預金(元本確保型)との間で毎日スイッチングをしています。株式投資でのスイングトレードと似たものです。

一方、世界株投信は積立です。確定拠出年金の月一回の掛金を振り向けています。

 

日本株投信は毎日スイッチングによって、相場の勉強をしています。勉強で得た知見を活かして、世界株投信は定期積立とは別にときどきスイッチングしています。

 

「有事の円高」はなかなか来ない

世界株投信の定期積立以外の購入は、主に円高のタイミングでした。

日本株投信より世界株投信が長期的にパフォーマンスが良いことは上のグラフからハッキリしています。長期の視点に立てば、円高となれば不当に安いと云えます。

 

上のグラフ「過去半年」で乖離が始まったのは5月頃です。この期間はドル円は概ね円安基調です。

SBI証券

米国の中国製品への関税発動第1弾(340億ドル製品への関税)の後は、ドル円は110円を上回って推移しています。8月のトルコショックによる新興国不安では、一瞬110円を下回る円高がやってきましたが直ぐに跳ね返されました。

「有事の円高」はなかなか訪れません。世界のリスクは米国が吸収してくれる為替相場が続きます。米国は、昨年末可決の大型減税と利上げの効果で、貿易摩擦による景気冷え込み不安をよそに、世界のマネーはドルへ向かっています。

 

大型減税の効果は2019年中頃までは続くともいわれます。利上げも今年4回と来年も何回かなされるとの予想が優先です。

 

円高を待っての世界株投信の買い増しは、しばらくは戦略として苦しいのかなぁ。そんな思いを最近抱いています。

 

まとめ

確定拠出年金の初回入金来運用利回り5%台をキープするのは、自分にとってはなかなか大変なことです。

日本株投信で利益確定した分を世界株投信の買い増しに回そうと思っています。

 

※9/25時点の資産分類別の残高割合