ユーロは強気!、日本からみる欧州はよくわからないが

英EU離脱では12/4の交渉で進展はみられました

が、清算金問題もアイルランド国境問題も合意には至っていません。

ドイツでは9/2総選挙でのメルケル与党勝利で落ち着きを見せるかと思われましたが、連立の相手探しが難航で再選挙の予感すら漂ってます。

それでもユーロ高が続きます。春過ぎに一気に上昇したユーロ/ドルは、1.17〜1.20あたりをいまだキープしています。米国は毎日のように株価指数が史上最高を更新して元気いっぱいですが、為替でみると相対的に欧州の強さが持続しています。




金融政策

今週12/14はECBの金融政策会合です。それに先立つ米FOMCでの今年3回目の政策金利引き上げばかりに注目が集まり、欧州は陰が薄いです。

欧州にも目を向けましょう。

日経ヴェリタス12/10号『2018年も「ユーロ高の年」?』によれば、ユーロ高継続の予感です。

前回10月の理事会では、月600億から300億ユーロへの国債買い入れ額を減らしました。その後のドラギ総裁の発言で金融引き締めに慎重との印象が高まっていたとのことですが、今週開催の理事会を前にして発言の効力は弱まっているようです。

複数の理事が「資産買い入れの長期化に懸念」の発言をしているからだそうです。

その理由として、当記事では、欧州各国の経常収支の改善をあげています。もともと経常黒字が大きいドイツに加えてスペインやイタリアなど南欧各国の経常収支の改善を評価しています。

このユーロ高の兆候は、円安圧力になるかもしれません。当記事では来年2018年末には1ユーロ140円とのコメントも飛び出してきます。日本株価にとっては追い風です。

 

優良児ドイツの行方には楽観的

ドイツは優良児のままであり続けるようです。日経ヴェリタスの社説のような位置付けでの46面MARKET BEATでは楽観的です。12/10号の社説的紙面は『ドイツ混迷でもユーロ高』でした。

総選挙から3ヶ月経ってもメルケル与党の連立相手は決まりません。第2党は連立離脱を表明していましたが、先週あたりから寄りを戻す動きがみえていました。先の総選挙で第2党の地位をキープしている状況でも、再選挙となるとピンチです。第3党の右派勢力は脅威のままです。

先週あたりからの歩み寄りでドイツの政局は安泰に向かうかと私は勝手に思っていましたが、当ヴェリタス記事によると新政権成立は早くても来年2018年2月との声があるとのことです。政治空白はまだ続きます。

でも、経済は好調。政治空白でインフラ投資が遅れても政策に断絶が生まれるとは考えにくいと当記事は述べています。

ドイツ安泰ならユーロ高とのことです。

 

まとめ

確定拠出年金を毎日スイッチングするなら、全方位的にギョロギョロと世界の情勢に関心を持つことが大切です。今週は、金融政策会合FOMCと大型減税の行方で、何かと米国に注意が集まりますが、その後12/14に控える欧州ECB理事会にも注目です。




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