三つ巴の衆院選、小池都知事の踏み絵は失敗

小池都知事の位置付けが鮮明になってきました。彼女自身は今回の衆院選に出馬しないことが今週明らかになり、新語コイケノミクスは停滞に向かっています。与党と対立できるはずの原発問題についても、積極的でないようでトーンダウンしています。




先週の動き

小池氏率いる希望の党は、民進党に「踏み絵」を用意しました。つい先週のことです。

民進党は、突如として到来した衆院選で野党第1党の議席数減へ警戒を募らせ、その結果、実績が全くない希望の党への「合流」を目指しました。党首前原氏を除く民進党その他議員は希望の党の推薦のもと衆院選を戦う方針となりました。

ところが希望の党は、改憲合意・安保理堅持に同調できない民進党議員は推薦をあたえることはできないと表明しました。合流しようとしていた民進党議員に、政策理念という踏み絵を用意したのです。議員をすべてを受け入れれば、政策理念のない野党つまり「野合」と世論はみると、希望の党は警戒しました。

 

今週の動き

「党3役経験者は推薦できない」とも小池氏ブレインは述べています。党重鎮の受け入れを拒絶したわけです。今週月曜10/2、民進党の重鎮枝野氏は今週、立憲民主党を立ち上げました。10/10予定の衆院選告示に間に合いました。「寛容な改革保守政党」を標榜する希望の党に対して、リベラル色の強い政党です。

与党自民党、希望の党、立憲民主党の三つ巴となりました。希望の党が用意した踏み絵は、スルリとかわされてしまいました。2局の戦いが3局に変わり、なんだか安定してしまいました。

政局が安定してしまうと、旨味が出てくるのが安倍首相率いる自民党です。野党が分裂してしまえば、大した論点のない今回の衆院選は与党有利です。

アペノミクスはマーケットから再信任を得ようとしています。立憲民主党立ち上げの翌日今週10/3の日経平均株価は、213円高で20,614円で終わりました。大幅上昇です。2年2ヶ月ぶりの最高値を更新しました。与野党どちらが優勢となっても、財政再建は遠のき将来へのシコリを残す今回の衆院選ですが、政局の動きにマーケットはしたたかに反応しています。

小池氏がいっとき夢見た2大政党制は、潰えました。踏み絵は失敗です。今週の動きは与党に追い風となっています。

 

まとめ

衆院選公示前というのに、政局は三国志さながらの展開です。衆院選の動きに合わせて、確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)のスイッチングをしばらく続けます。




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