またもや昨日12/6、上海総合指数は大暴落です。3ヶ月半ぶりに3,300を割り込みました。本日12/7は若干の下げ(-21.91)下げに留まりました。
日経平均株価は昨日445円安で、本日は320円高。大波に飲み込まれました。ただこれは、3ヶ月に一度訪れるメジャーSQ(先物とオプションの特別精算指数)算出に向けた動きで、以前より予想されたことです。
昨日は、米トランプ大統領の「エルサレムはイスラエルの首都」発言と、そして上海総合指数の暴落が日経平均株価の下落要因だったと思います。ただ、本日の大幅な上げをみると、メジャーSQの要因が圧倒的に大きかったと思います。
ネットの報道をみていると、中国株の下げが収まった安堵感を強調する記事が目に付きます。でも、私は安堵感は全く感じませんでした。
本日の日経平均大幅上昇と、上海総合指数の動きは全く切り離して考えるべきです。
忘れかけている10月中国共産党党大会
もし私のブログのドメインが中国にあったなら、摘発を受け閉鎖に追い込まれていたかもしれません。
5年に一度の中国共産党党大会で、習近平氏への権力集中が強まりました。大会開催に至るまでには、あらゆる分野で政治的統制がなされました。ブログの摘発もシビアでした。
そして党大会成功のために中国経済もとんでもなく統制されました。上海総合指数の下落も許されませんでした。世界のマーケットは、中国の事情に合わせて楽観色を装ってきました。
でも、党大会が終わって1ヶ月を過ぎた頃から、警戒感が高まってきました。毛沢東、鄧小平に並ぶ習近平氏の権力集中は予想通り行われました。その流れに世界マーケットが付き合ってきたことを忘れてはいけません。
半導体株の下落で中国を見ている
本日12/7日経新聞『半導体関連 売り膨らむ』で鮮明です。当記事では、11月下旬から半導体株が下落基調だといいます。
日本・台湾・韓国・米国の株価騰落率が、年初から11/24までとその後で大きく変わったと、主要銘柄を一覧表に当記事はまとめています。なぜ11/24なのか。それには当記事は触れていません。いい加減な記事ではあります。この日を境にすると年初からの上昇が下落に転じたことが意識できると言いたげです。
もう一つ、この記事が触れていないのが中国です。触れないことで、中国を警戒感しているのがあからさまです。
米ナスダックがダウ平均より上昇が大きかった理由に、中国の半導体需要はしばしば語られてきました。一人っ子政策をやめ極端な人口減少が確実にやってくる中国では、AI化と機械化の需要はとんでもなく大きいです。そんな事情にあやかって半導体株は上昇し続けました。
でも、忘れがちなのは10月に中国共産党党大会が開催された事実です。そこまでは株式市場を停滞させてはいけなかった中国政府の事情も半導体株を上昇させました。
まとめ
確定拠出年金を毎日スイッチングするならば、日本国内だけ見ていては太刀打ちできません。グローバルな視野が大切です。