東に西へ進むかつてないタイプの台風で警戒の最中です。日銀も7/30〜31の会合で風向きを買えるのでしょうか??
金融緩和は状態化して効き目が弱まっています。
日銀がETF買いに頑張ろうとも売買は一向に盛り上がらないし、債券買い入れでも銀行の悲鳴が日増しに高まるばかり。
日銀としても金融緩和の裏付けがなくなってきています。物価安定的2%の目標は、成時期を延長に延長を重ね、ついにはこの4月展望リポートから達成時期を削除しました。
副作用しか残らなくなった金融政策は、是正されないことがかえってマーケットを不安にさせる、といった状況です。
7/20のロイター記事『日銀が金融緩和の持続性向上策を議論へ、長期金利目標の柔軟化など=関係筋』には日銀幹部は激怒したとのことですが、裏付けのない観測記事でありながらも予定調和たっぷりのニオイをマーケットは感じてしまいます。
7/23につづき7/27にも劇薬「指し値オペ」を日銀は敢行しました。月2回の実施は初めてです。立て続けに使用すれば効果は激減です。
来週7/30~31の金融政策会合で政策変更がないとしても、マーケットの観測に少なからず日銀はステートメントを発する必要に迫られています。
政治日程の影響
日経新聞7/24『悩める日銀、市場が瀬踏み 緩和修正観測で円高に』によれば、政治日程からも調整を急ぐ必要がありそうです。
・9月自民党総裁選
・来年4月統一地方選
・7月参院選
・10月消費増税
これらの日程を乗り越えるために自民党と一体ともいえる日銀は、政策調整の結果として円高を招く事態を避ける必要があり、今回会合での政策調整の方向づけはなされそうです。
マーケットは様子見
7/20観測記事はやはり先週のマーケットを左右しました。
しばらく2.8%台でくすぶっていた米国10年債利回りは2.9%台に跳ね上がりました。日本にとどまらず海外にも緩和の勢いが高まっているようです。
でも、米国10年債利回りは7月中から上昇傾向でこの観測記事が後押ししたようにも見えます。 決算シーズンに差し掛かって米経済の好調が鮮明になってきたことの要因のほうが強いようです。
日経ヴェリタス7/29号の市場温度計によれば、世界25の株式市場は、珍しく全て上昇です。もっとも上昇が低かったのが日経平均の0.07%。
世界的には貿易摩擦の警戒感が柔らかいだことが大きく、先週段階では日銀の話題は様子見気分でした。
まとめ
7/30〜31日銀政策会合では波乱が起こるのでしょうが、かなり織り込みも進んでもいます。確定拠出年金の毎日は、平常心を保つことを心がけてで挑みたいと思います。