意表を突かれました。米国本土爆撃を予感させる報道はこれまでにもありましたが、グアムだとは。声高にグアムと言い放っていた軍事専門家はいたのでしょうか。情報戦では北朝鮮の優勢が続いています。これに先駆けて、核弾頭の小型化に北朝鮮は成功の可能性があるとの米ワシントン・ポスト紙のニュースもあって、地政学リスクが再燃です。
慌ててスイッチングを取り消し
グアム爆撃検討のニュースは通勤電車の中で知りました。
私が加入している確定拠出年金(401k)の運営管理会社は、当日朝10時まで当日分の運用指図を受け付けています。スマフォ向けのサイトも用意しています。
こうした想定外の事態が発生したときは便利です。通勤電車から運用指図(スイッチング)するユーザなんて私以外にいるのだろうか。なんの目的でスマフォ版サイトがあるのか、いつか問い合わせて確認してみたいと思っていますが、ともかく実にありがたい。
私は同日に約定するように「買い」と「売り」の運用指図を出しています。
ここのところ、14ヶ月連続で日経平均予株価は月初営業日に上昇しています。8/1には大量の売りを出しました。
本日も引き続き上昇分の利益確定のため、昨晩のうちに売りを仕掛けていました。 しかし、北朝鮮の緊急ニュースを知り、売りのスイッチングは解除し買いのみ残しました。「事故は買い」の株格言に素直に従い、押し目買いを入れた格好です。
日経平均予想PERからは地政学リスクは感じられなかった
日経平均株価は一時300円を超える下落でしたが、最後は257円安まで回復しました。意図した下落値としか思えません。日経平均予想PERのボトムと云われれる14ポイントのスレスレの13.99に収まりました。
北朝鮮の隣国ながら、日本円は円高です。米国10年債利回り下落を受け、金利差縮小によりドル円高は109円台に大きく突っ込みました。米国といい日本といい、リスクを受ける当事国のはずなのに、ドルや円はリスク回避目的で買われました。
株式市場や為替を見る限り、地政学リスクの本気度は感じられませんでした。4-6月期の好業績を受け利益確定の動きが強まっていましたが、昨日(8/9)の北朝鮮関連報道は相場が待ちに待っていた売り材料でしかありませんでした。
トランプの遠吠えが現実味を帯びた戦略に発展するとなれば大問題ですが、8/9の日本市場を見る限りは余裕を感じます。
p.s.
本日(8/10)日経新聞マーケット欄に、日経平均予想PER14割れが大きな記事で取り上げられています!
まとめ
実のところは、北朝鮮の核・ミサイル開発の状況はよくわかりません。グアムなんて寝耳に水。軍事専門家はしっかりしてほしい。我々が思っている以上に開発は進んでいると認識しておいた方が良さそうです。