今年夏場の膠着相場は、ホント苦しかった。。幾度となくこのブログでボヤきましたが、日経平均VI(恐怖指数)に連動したETFを保有していたことで厳し買ったです。
確定拠出年金は余裕を持って運用できますが、株式・ETF(上場信託投信)は冴えません。二兎追うもの一兎得ずかな?いやいや、二兎あっての確定拠出年金です。いつでも現金化できる株式・ETFは、リスキーです。ギャンブルといわれても仕方ありません。でも、ここでの失敗が確定拠出年金の教訓になっている、、そのはず!
確定拠出年金は相場の波に合わせた順張り運用です。一方、株式・ETFは逆張りです。逆張りは、専門家のウンチクにも相場トレンドにもひるまない強靭な意志が必要です。その結果としての大幅上昇→利益確定は痛快です!
日経平均VI
痛快を知る体験は大切です。でも、痛快さを日経平均VIに求めるなら、やめたほうがいいと思います。日経平均VIに連動したETFは、いわばオプション取引の体験入門のツールと考えた方が良さそです。
日経平均VIが示す恐怖とは、向こう何ヶ月先に日経平均株価が幾らになるかを予想する上で投資家がいかほどの「恐怖感」を現在持っているかを示す指標です。PER(株価収益率)のように企業経営者の意志が予想利益に反映された指標ではありません。
VIは投資家が作り出す投資家のための指標です。株価の実態の先の先を行きます。プロの領域です。体験入門レベルのETFを保有するのは中途半端だったのだと、この夏感じました。
株式は上がるか下がるか、いつも神経を使います。でもそれだけでは不十分です。上がりも下がりもしない膠着相場を知る必要があります。
膠着相場とは、直近は安泰、でも先々は安泰のツケで大きく揺さぶられる状況です。オプション取引は時間の概念にシビアです。膠着感が相場に高まると直近限月は安泰なので、VIは下がります。膠着のあまり安心しきっていると、VIに連動したETFはみるみ下落します。。
VIが漸く動いたのは11月
痛い目に遭いましたが夏場にVIに見切りを付けて良かったです。動いたのは11月からです。夏場過ぎた9月後半、突如の衆院解散です。アベノミクス相場再来を予感したマーケットはさらなる安泰です。実際、10月は日経平均は史上初16連勝を含む大相場でした。VI連動ETFをなんとなく保有していたらどうなっていたことやら。VIが示す以上の恐怖だったはずです。
ところが11月になるとVIは動きます。株価は高水準のままです。かつてのバブル期以来の株高には警戒感が高まりました。
夏場は15辺りが常態化していた日経平均VIは、11月は17辺りに高まり、20を超える日もありました。漸く通常の相場に戻ろうとしていました。
でも、先週末から15水準に戻りました。先週金曜日は3ヶ月に1度のメジャーSQでした。先物とオプション取引の限月が重なる日となることから、そこに向けて投資家同士のつば迫り合いが激しくなります。
その激しさから恐怖が高まりVIは上昇しました。足元では15.29です。今年の株式市場は世界的に大幅上昇でしたが、日経VIをみているとまだまだ行けそうな気分になってきます。
まとめ
確定拠出年金は、ほったらかしているのは勿体ないです。儲けも大切ですが世の中を知るための「勉強ツール」として確定拠出年金を使うこともできます。毎日スイッチングしていると、経済のライブ感を身につけられます。