英国総選挙と、コミー前長官の議会証言。二つが6/8(木)に重なりました。
どちらも今後のマーケットを振り回しそうな重要なポイントです。
英国総選挙の投票時間は、日本時間で夕方4時~翌朝7まで。開票結果は、半日経て午後に判明するそうです。
出口調査は投票開始と同時にはじまるわけですから、もっと早く判明するかもしれません。
コミー前FBR長官の議会証言は、日本時間で午後11時頃とのことです。
6/8の日本市場のオープン時間帯では、実際には様子見となるでしょう。
でも、日本が夜中の間に進む米国市場では、どちらのニュースもどんどん織り込み始めるので、
翌6/9の日本市場は大きく動くかもしれません。今から警戒に越したことはありません。
英国総選挙。保守党メイ首相は、4/18突如として総選挙の意向を表明。
世論調査による支持率は、労働党と15~20近いポイント差がありました。
今、議席数を伸ばしておけば、EU離脱交渉を優位に進められる。予定になかった総選挙に踏み切ったわけです。
ところが、風向きが変わりました。5/18発表の高齢者向け政策が仇となりました。
テロも追い打ちをかけました。支持率差はグングン接近しています。
昨年のEU離脱をかけた国民投票では、世論調査とは反対の結果となりました。
「世論調査なんてあてにならない」と思いたいところですが、世論調査の取り方は大幅に改善されているそうです。
タブロイド紙の読者層や選挙に行かない人の動向が従来は軽視されていました。
昨年の国民投票を学習データとしてシミュレーションを重ねた結果の改善のようです。
世論調査は侮れません。
コミー前FBR長官の議会証言。5/9解任で注目の集まる人物が公聴会で発言します。
過去のウォーターゲート事件で特別調査委員会のコックス委員長を解任した状況と似ていることから、
トランプ大統領にまつわる一連のロシア関連の疑惑は、「ロシアゲート」と名が付きました。
事実はどうであれ、名前が付いてしまった疑惑は、そう簡単には世間は忘れません。
解明がきちんとなされるまで、この問題に振り回されるでしょう。
トランプ大統領は敵を作りたがる人。移民阻止のため壁を作ると宣告されたメキシコ、為替操作国だと非難された中国。
でも、なんだかんだ国外の敵とは譲歩をしながら進めています。
完全な敵対関係にあるのは国内のマスコミ。記者会見の様子は、テレビ受けはいいのでしょうが、関係を悪化させているようにしかみえません。
「ロシアゲート」は、議会証言は、収束にむかうどころかマスコミの格好のネタにされるだけだと思っています。
英国総選挙と、コミー前長官の議会証言。どちらもネガティブな材料だと思っています。
来週の米利上げに向けて、株式相場は上昇すると思ってましたが、6/1~2の上昇で打ち止めかなと思ってます。
これから確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)のスイッチングを行います。