大阪G20の開催期間に行われた6/29米中トップ会談で、米国が中国にあらたに課そうとしていた追加関税「第4弾」は回避されることとなりました。ファーウェイへの輸出禁止措置も解除されるとのことです。ひとまずは安堵感から来週からはじまる株式市場は上昇スタートでしょうか?
米国株は史上最高圏、日本株はさえない
米国S&P500株価指数は6/21に史上最高をつけすでに高値圏です。貿易摩擦の動向が心配される中にあっても、7月のFOMCで政策金利引下げが見込まれることを背景にして米国株価3指数はここまで好調を維持してきました。
しかし利下げムードが広がったのは貿易摩擦による景気減速懸念からでした。貿易摩擦の緩和となれば利下げは先送りされる、なんてシナリオが浮上してくるのかもしれません。史上最高圏にある米国株式は調整局面がやってくる懸念は依然として拭いきれません。
この相場をどのように凌げばよいのでしょうか。これは過去10年のS&P500株価指数とTOPIXの比較チャートです。
S&P500株価指数が10年で3倍伸びたのに対してTOPIXは1.5倍にすぎません。常にS&P500が一歩どころか二歩も三歩もリードです。
特に残念なのは昨年10月からの暴落です。貿易摩擦の影響が企業業績の圧迫に数字としても現れはじめ暴落を誘発しました。この暴落によりTOPIXは2015年の高値をも現状では下回っています。2015年といえば量的金融緩和が隆盛でドル円120円台の時期です。緩和でエンジンふかした頃の勢いはもはや帳消しとなっています。。
この史上最高圏にある米国株式の動向は、日本株を用いて調整したい局面です。
世界株を日本株で換金売り
ここ1年ぐらい実感するのは、「日本株のリバウンド力のなさ」です。暴落は米国株でもおきますが回復が早いです。日本株はリバウンドで出遅れてしまうので米国との乖離がどんどん進んでしまいます。リバウンド時に利益をかせぐ「毎日スイッチング」にとっては致命的な状況です。日本株式投信の持ち高の縮小をしゅくしゅくと進めています。
私の401kの株式投信は、日本株投信と世界株投信の2つです。ベンチマークを日本株投信はTOPIX、世界株投信はMSCIワールド・インデックスとしています。
MSCIワールド・インデックスの国別構成の5割以上を米国株式で占めているので、米国株価指数との連動性が高いです。
とくにこの6月に進めたのは、世界株投信の上昇分を日本株投信を売り(元本確保型へのスイッチング)で利益確定をすることです。次におとずれる世界株投信の買い時に備えた日本株投信のいわば「換金売り」です。
まとめ
「毎日スイッチング」は相場感や経済知力を養う上で私にとっては大事な手法です。また、世界株投信のパフォーマンスがよくても、日本株式投信には愛着があります。
一旦は持ち高は縮小しつつも、毎日スイッチングはこれからも続けていきます。