マネックス証券CEO松本大氏のコラムが、今週号(4/9号)の日経ヴェリタスに載っています。
私の勤め先にも、講演に来られたことがあります。
あのエリート校開成出身とのことで、同窓である勤め先の関係者がお招きしました。
私は、建築関連に強みを持つIT企業に勤めています。
技術会社の一般社員にとっては、投資は馴染みのない世界。
技術はリニア(直線的)に発展する、そんな前提でしか世の中をみてない人たちばかりです。
同窓の好みだけで招かれた松本大氏は、どうも戸惑っていた様子でした。
私たちIT企業の人たちに興味がわきそうな、ネット証券黎明期の苦労話を、思い出したかのように話していました。
「インターネットで提供するサービスとはうたって始めましたが、システムの裏では人間が操る対面証券会社と全く変わりなかった」
といった苦労です。
自動販売機の中で人間がいて、コインが投入されればジュースを手を出して渡す。そんな滑稽なイメージをもちながら話を聴きました。
それはそれで面白い話でしたが、日経ヴェリタスにときどき載る松本大氏のコラムをみていると、
彼は、今を生きたい、実感したい人だと感じます。苦労話など、あまり好まない気質の人だと感じます。
今週号の記事は、『その価格 流動性を伴うか』。
流動性の大切さについて書いています。
確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)のような長期投資であっても、流動性は大事だと私は思い、ノウハウをこのブログでも書いてきました。
そうはいっても、技術会社に勤める私のような門外漢には、流動性については学ぶことがまだまだたくさんあります。
記事では、「いかなるサービスや物品、不動産も「流動性を伴った価格なのか?」という目を持つことが重要だ」と云います。
「流動性を伴わずに価格が上がり続けたあるモノの値段が、急に売買が成立し始めたと同時に価格が急落しても、その現象には本来実質的な意味はない」
と続きます。
日経平均のようなインデックスは計算された指標であまり信用しない。むしろ日経ETF、日経レバレッジETFのような流動性をもとなって売買される値動きを気にしているそうです。
ライブ感。そんな言葉も記事では登場します。
確定拠出年金、ほったらかしは禁物です。
資産のわずかを私は毎日売買(スイッチング)しています。
毎日一所懸命であっても、資産総額が大して変わるわけでもない。
私の毎日の日課は、まさにライブ感を味わうためのものです。