基礎数値をおさえておくことは大事です。
本日6/1の日経新聞に、確定拠出年金(DC)との資産配分比率に関する記事がでていたので記しておきます。
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みんなの資産配分比率
『確定拠出年型、より保守的』によれば、2017年度(2018年3末時点)での確定拠出年金の総額は11.7兆円です。年金制度を持つ企業のうちDCを取り入れている企業は3万社強で、18年に初めて5割を超えたとのことです。資産構成比率は以下の通りです。
元本確保型:53%(預貯金型:35%、保険など:18%)
株式型投信:22%
債券型投信:9%
バランス型投信:16%
いわずもがな、元本確保型が半分を超えています。リスクをとった運用がされていないので資産の増加が見込めません。
この記事が伝えているのは、「確定給付型年金のほうがまだマシ」という皮肉な実態です。同じ紙面に確定給付年金(DB)の資産配分比率『確定給付型の年金基金 国内株比率、1ケタに』に関する記事がでています。この記事によれば、確定給付型年金においては2018年度(2019年3月末時点)は以下の通りです。
株式:23.5%(海外:13.8%、国内:9.7%)
債券:35.5%(海外:7.9%、国内:27.6%)
これに加えて、代価資産(プライベートエクイティ(未上場株)や不動産、収益を生むインフラなど)におよそ10%強があります(18年度時点では13.3%)。
これらの差分にあたる2019年3月時点の元本確保型の比率は35%程度です。年度が違う数値で適切な比較ではありませんが、上記の確定拠出年金の元本確保型の53%よりもかなり低い比率です。
なお、この記事がなげいているのは、確定給付型年金でさえも国内株式比率が10%を下回っている点です。年金積立金管理運用独立法人(GPIF)は目安として25%としているので見劣りするということです。
私の資産配分比率
2019/5/30時点の私の資産配分比率は以下の通りです。
元本確保型:32%(預貯金型:32%)
株式型投信:65%(海外:31%、国内:34%)
債券型投信:3%(海外:1%、国内:2%)
2005年からの初回入金来運用利回りは4.01%です。「毎日スイッチング」によってリスクへの”耐性”は付いているので、株式型投信が高いことに抵抗感はありません。
かつていわれたように株式と債券の逆相関の動きは、ながらく続く金融緩和でなくなっています。債券型投信はそれに気を払うのは面倒なので元本確保型に振り当てています。元本確保型と株式型投信の比率を機動的に変えています。
昨年の今頃は株式型投信を8割超に高めていました。現状の相場をみていると下落基調が否めないので元本確保型を高めるようにしています。
今の悩みは、株式型投信における国内の比率です。34%は高いな。。海外のほうにシフトを進めています。
この1年ほどのトレンドをみていると、「日本株の回復力のなさ」にいつも嘆いています。米国株も暴落はしますが回復力があります。貿易摩擦で混沌としていますが、米国主要株価指数は一時的に暴落することはあってもすぐに立ち直り結局は史上最高圏を維持しています。日本株だけあがって他国の株があがらないというシーンは思い描きにくいです。海外投信の比率を徐々に上げていこうとしています。
まとめ
本質的に大事なのは運用利回りです。資産配分比率をGPIFと合わせたからといって運用利回りが確保されていなければ意味がありません。
私は運用利回り5%を目標としていますが現状では4%です。この乖離をなくそうと資産配分比率を見直そうとしています。