私にも息子一人おりますが、子供の将来を案じると放って置かないのが、財政破綻の問題。でも、素人には誰が言う事を信じて良いのかよくわかりません。
プライマリーバランス達成時期を2020年から延期するとの与党からの表明が、衆院選によって信任された格好です。衆院選での与党圧勝の揺り戻しなのか、ほとぼりが冷めたからなのでしょうか。ここのところ、経済紙の紙面は財政破綻の話題が多いように感じます。
賛否両論さまざまです。素人が目にすると混乱するばかりです。株式投資のように身銭を切って実証実験できるわけでもありません。
財政破綻はないとする考え方
まずは、日経新聞10/31『日本の財政破綻破綻は考えられない』です。マーケット欄でお馴染みの「大機小機」です。何人かの記者が言いたい事を率直に述べるコラムです。語気はかなり荒っぽい記事です。
当記事では、財務省のオフィシャルな見解として財政破綻はないと云います。財務省のホームページから読める「外国格付け会社宛意見書要旨」でにこれらが理由が載っているといいます。
・日本は世界有数の経常黒字国、債権国、外貨準備高をほこる
・その結果、国債は安定消化
・自国通貨建て国債がデフォルトした新興国とは異なる
・異なるのは、日本は変動為替相場、対外バランスがある、国内金融政策の自由度の大きさ、ハイパーインフレの懸念がゼロに等しい
財政破綻はあるとする考え方
日経ヴェリタス10/29号『国と家計、別扱いしてはならぬ』です。当記事によれば、国も家計と同様に予算制約に従わなければならないと云います。家計とは完全一致することはありえないが、的外れとは思われないとのことです。その理由として、
・保有資産を売却しても借金をすべて返しきれない
・持ち家を売却しても借家を借りるように、国の資産はすべて返済財源になるわけではない
・そもそも国道とか自衛隊の装備のように売却できない資産がある
・将来の年金給付と負債のギャップを埋めるのに必要な額が現在の積立金をはるかに上回る
・今後の人口動態を考えると、貯蓄取り崩しが始まる
まとめ
賛否両論どちらが正しいかはよくわかりません。ただ、財政破綻するという考え方が、私には新味でした。
国と家計の比較は、テレビの情報番組でよく見かける論調です。逆に、株式投資をしているとこれに待ったを掛ける論調をみかけると、一般人が知らない秘密の情報を手にした感覚になります。
株式投資や、確定拠出年金の毎日スイッチングにハマっている私は財政破綻はないんだとの考えに陥りがちでした。冷静に経済紙の紙面を読むべきと感じました。