あなたは、赤字(▲印)なのに、チャンスに恵まれた状態にあるのです。
次の推移で、同じ口数を同じ時価で売買しました。
日 | 口数 | 元本 | 時価 | 平均取得価額 | 取得金額
0日目 | 4口 | 12万円 | 3万円 | 3万円 | 12万円
1日目 | 10口(6口買) | 24万円 | 2万円 | 2.4万円 | 24万円
2日目 | 4口 (6口売) | 12万円 | 2万円 | 2.4万円 | 9.6万円
元本:商品を買うのにつぎ込んだ金額
時価:商品を売買したときの商品一口当たりの価格
平均取得価額:商品をいくらで買ったかを商品一口当たりで示す金額
取得価額:商品をいくらで買ったかを示す金額
売買の結果、次の状態となりました。
・元本は、変わらず12万円のままです。
・取得価額は、12万円から9.6万円に下がりました。
・平均取得価額は、時価2万円より高い2.4万円です。赤字▲20%です。
ここで思い出しましょう。イチロー効果です。
イチロー効果とは、「目先の評価損益に惑わされることなく、資産の状態」を気にかける考え方です。
時価を平均取得価額で割って”率”で評価するのは、いわば「打率」、
単価の低い証券をコツコツ積み重ねて”数”で評価するのが、「ヒット数」
です。
今、ヒットを打つチャンスなのです!
相場が下がったからといって、元本が変わらないということは、実費で損をしていない状態です。
自分がこれまでに買った価格(平均取得価額)より安く価格で買えるのです。ヒットを打てるのです。
相場がさらに下がるのが心配で、バットを振るのが怖いかもしれません。
空振りしても、また打席に立ちましょう。
間違った買いだと一瞬後悔しても、買いに要したキャッシュと同等分を売ってしまえば、元本はいたみません。
チャンスが再び巡ってくるのです。
空振り、ファウル、凡打を繰り返しながら、じっとチャンスを待ちます。
相場は下落を続けます。しかし、売買を続けましょう。
繰り返しの売買により、元本をキープしつつ、取得価額が下がり続けます。
時価と平均取得価額の差、つまり赤字は徐々に縮まります。
赤字が縮むのを確認できると、やる気と安心感が高まります。
下がり続ける中で、少しずつ口数を増やしましょう。
下がる相場は、どこかで上昇に転じます。
下がりきった取得価額を上回るときがきます。
ついに、黒字(△印)のときが来たのです!