利益確定:買いより売りが難しい7(重要)

元本を動かさず、平均取得価額を操作できる。

ただ、「平均取得価額を操作できる」は、注意が必要とも述べました。

今回は、その注意点を述べましょう。




前回の例題では、口数と元本 、時価、平均取得価額の推移は以下のとおりでした。


日  | 口数               | 元本     | 時価 | 平均取得価額


0日目 | 4口                | 12万円 | 3万円 | 3万円

1日目 | 10口 (6口買)| 24万円 | 2万円 | 2.4万円

2日目 | 4口 (6口売)| 12万円 | 2万円 | 2.4万円


 

はじめに持っていた金額(0日目の12万円)は、売買後においても同じ(2日目の12万円)と同じなのに、平均取得価額は、3万円→2.4万円に下がっている。

 

平均取得価額が下がった理由は何ですか。

それは、買う段階で、時価が下がっていたからです。

 

では、買う段階で、時価が上がっていたら、どうなりますか。

1日目に時価があがったとします。次のように推移したとしましょう。


日  | 口数               | 元本     | 時価 | 平均取得価額


0日目 | 4口                | 12万円 | 3万円 | 3万円

1日目 | 10口(6口買)| 36万円 | 4万円 | 3.6万円

2日目 | 4口(6口売)| 12万円 | 4万円 | 3.6万円


 

平均取得価額が、3万円→3.6万円に上がってしまいます。

むやみに、売買すれば、平均取得価額は上がる危険性があるというのが、

注意すべき点です。

利益確定:買いより売りが難しい8(重要)




 

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