11/1 22時現在6.9399元/ドルです。やや落ち着きを取り戻したものの、
昨日10/31は1ドル=6.9646元に基準値は設定され、6.9771元/ドルまで元安が進みました。
2008年以来の1ドル= 7元に迫りました。
貿易摩擦第4弾
ブルームバーグによれば、米トランプ大統領が 12月までに残りの2570億ドルの中国からの輸入品に対して関税する考えがあるようです。11月に予定されている習近平国家主席との会談がうまくいかなければ発動の準備があるとのことです。いわば 9月に発動した2000億ドルにつぐ第4弾の関税です。
これを受けて元安が進みました。ロイター、
中国人民元、1ドル=7元の節目突破か 膨らむ売りヘッジ
上海外為市場=人民元は小幅上昇、7元の節目突破に関する見方分かれる
によれば、7元突破を中国当局は容認すると市場は見ていると伝えています。そして同時に過去のような元の急落や中国株の暴落を当局は許さないと市場は見ています。
心理的節目としては1ドル= 7元は注目されるボーダーラインですが、そこを意識しては中国当局は介入しない考えのようです。
貿易摩擦の先行き不透明感から 米国株は10月に大暴落しました。米国側はさらに摩擦の火を焚き付ける必要があるのでしょうか。11/6に迫った米中間選挙を意識した動きとの見方もあります。ただ、日経新聞11/1
米中間選挙2018 トランプ流に審判
によれば外交への有権者の関心は低く、貿易摩擦が本当に有権者へのアピールになってるかはかなり疑問です。有権者の関心ごとを示した当記事のグラフによれば、経済・雇用、ヘルスケアへの関心が高く、中間層対策、移民、銃規制などに対でようやく外交が現れます。
中間選挙後を見据えた動きのようにも見えます。
貿易摩擦の影響は中国を苦しめています。日経新聞11/1、
中国景況感 さらに悪化 10月、貿易戦争が輸出に打撃
によれば、中国10月 PMIは50.2で前月より0.6ポイント下りました。政府は11月1日から輸入関税を下げる一方、輸出時の税金還付を手厚くし輸出企業の経営を支えるとのことです。
PMIは下がったとは言え50を上回っていると言うことで、昨日10/31の上海総合は上昇してはありました。
まとめ
ここのところの日経平均株価は上海総合の値動きにつられて右往左往しています。乱高下が続きなかなか上昇の機運を見出すことができません。米中摩擦はまだまだ深みにはまりそうです。