1/15週振返り:世界が注目!日銀YCC変更なし

主要中銀で唯一緩和策を続けてきた日銀でしたが、12月の会合でYCC(イールド・カーブ・コントロール)にメスを入れ10年債利回りの許容変動幅を0.25%から0.5%に引き上げました。
これまで世界の中銀が金融引き締めを進めてこれたのは、日銀のおかげだともいえます。1月会合でも引き上げされるのか注目が集まりました。
結果としては許容変動幅の拡大なし。10年債の流動性が冷えあがりYCCの持続さえ危うい状況に陥っているので、共通担保資金供給オペにテコ入れしてなんとか市場の安心感を確保しようと躍起でした。
共通担保オペの拡充は「強力ツール」か「時間稼ぎ」か、市場の評価割れる

1/18政策維持の表明が伝わると128円台にあったドル円は131円台にまで振れその日のうちには元の水準に戻りました。当日の日経平均は652.44円高。

1/20発表の12月CPIは前年同月比で4.0%に到達しています。日銀が掲げる2%の物価目標を十分に超え逆戻りには時間がかかりそうで、緩和策を継続する理由付けがますます難しくなっています。
消費者物価、22年12月4.0%上昇 41年ぶり上げ幅

とはいえ、GDPデフレーターはマイナスが続き日本のインフレは輸入品の高騰によるところが大きいわけですが円高トレンドが継続しています。ウクライナ問題で昨年前半に招いた原油高が落ち着きをみせており、インフレの鎮静化に向かうのかもしれません。

今年はまだはじまったばかり、よく見ていきたいと思います。

 

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