10/10週振返り:ドル高+原油高、危うい半値戻し日経平均2万9,000円

1.6%を超えた米10年債利回りが一服の様子をみせると米株市場がすかさず上昇です。10/13発表の米9月CPI前年比5.4%で高い水準には違いないものの、依然として長期金利はコロナ前とさほど変わらないレベルに抑え込まれており「スタグフレーション」の懸念が増すなかでは、相対的に株式を買いやすい状況なのかもしれません。四半期決算発表シーズンを迎え金融大手の好決算が相次ぎ、相場の雰囲気を穏やかにしています。

 

米国の強気がドル高に傾むいています。長らく膠着していたドル円が2年11ヶ月ぶりの114円台で、週間で2円ほど一気に円安が進みました。

米株上昇と円安も追い風に、日経平均は2万9,000円を回復です。9月高値と10月底値のちょうど半値まで戻しました。衆院選が公示されました。9月はじめの政局に絡んだ上昇ムードを取り戻せば、格言通りの「半値戻しは全戻し」なのかもしれません。

 

ただ資源高は収まる気配がなく、7年ぶりにWTI原油先物は80ドルを超えました。ドル高に加え原油高のダブルパンチで、米国は耐えられても日本市場には厳しい状況です。「日本ではインフレが起きない」、もはや神話化したこの先入観に警戒すべきです。企業物価PPIが9月前年比6.3%上昇とのことで価格転嫁の波がいつ起きてもおかしくないです。

 

中国不動産大手・恒大集団の利払い不履行問題がくすぶり続けています。全戻しとかいって浮かれてられる状況ではなさそうです。。

 

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