12/8週振返り:米10年債利回り一時4.4%台へと上昇、FOMC利下げを前にして

12/6に発表された11月米雇用統計発表後から米国10年債利回りが上昇しています。その間0.25ポイントほど上昇して12/13には一時4.4%をつける展開です。

雇用統計は失業率が前月より0.1ポイント上がって4.2%に悪化、ただし雇用者数は市場予想より増加です。
米11月雇用22.7万人増に急回復、失業率は4.2%に悪化
12/11発表の米11月CPIは、前年同月比でコア3.3%で総合2.7%の上昇で市場予想と変わらずの結果でした。
米CPI、伸びが市場予想と一致-12月の利下げ観測強まる
いずれの発表でも市況が悪化という雰囲気ではないですが、発表を材料に来週12/17~18に迫るFOMCでの利下げの確度が高まったとの報道が飛び交っています。

利下げを想定するなら、債券利回りが下がってもよさそうですが冒頭で述べたようにむしろ勢いよく上昇しています。

FOMC後を見越した動きなのでしょうか。12月FOMCでは3か月おきに示されるドットチャートが注目されるはずです。
中立金利(経済を冷やし熱しもしない金利水準)を裏付けるとされドットチャートにで示されるロンガーラン金利は、9月時点で中央値が2.9%をつけていたわけで今回3%に達するならば、2025年以降の市場の雰囲気も随分みかたが変わってきそうです。
債券市場の中立金利当てゲーム、賭け金は巨額-推測値に大きな開き
今年はじまったばかりの利下げの打ち止め局面がみえてくると、株式市場には失望が広がるのかもしれません。

来週はFOMCだけでなくECBも日銀も中央会合を開き、来年2025年の金融政策の展望がみえて相場が荒れる展開もありうるので、よくみて取り組んでいきたいとおもいます。

 

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