2/9週振返り:ゴールド先物3,000ドル目前、米関税強化表明をヒートアップ


矢継ぎ早に米トランプ大統領は関税強化策を打ち出しています。
2/10にはすべての国を対象に米国に輸入される鉄鋼・アルミ製品に対して25%の課税を表明しました。一方でほぼ時を同じくしてオーストラリアとの間では、アメリカが貿易黒字になっていることを踏まえて適用の除外を検討していることを明らかにしています。
アメリカ輸入の鉄鋼とアルミに25%関税 各国の間で反発や懸念
2/13には相互関税の導入を支持する覚書に署名しました。相互関税とは、貿易相手国が高い関税をかけていればその国からの輸入品に対する関税を同じ水準に引き上げるというものです。日本は工業製品の分野では既に関税ゼロにしているので、1期政権と同じく安全基準や商慣行の是正を求める「非関税障壁」に対して圧力をかけてきそうです。
トランプ氏「相互関税」世界が身構え、貿易の新局面へ-個別交渉に軸
日本を名指し、米企業阻む商慣行 車や農産品に照準か

年初には2650ドル付近にあったCOMEXゴールド先物が、米大統領が就任した1月後半にさらに加速し、今週も関税表明ヒートアップの最中踏み上げもはや3,000ドル目前です。
金価格が史上最高値2942ドル到達 その背景は
関税に備えて米国に現物が流入し、リース料率が急騰し上昇に拍車をかけています。
金や銀が米国に続々流入、関税に備え空輸急ぐ-「極めて異例」との声
インド金リース料率が世界的供給不足で急騰
ベッセント財務長官の回りでは、米政府が保有する金の価値が国民経済計算上では42ドルでしか評価されておらず、現在価値2,800ドルで再評価してバランスシート資産の収益化を目論んでいるとの記事が目につきます。
[FT]米政府の新理論で金高騰 基軸通貨とドル安両立か
Gold glitters as the unimaginable becomes imaginable
米債務削減「Gold秘策」資産収益化 ヘッジF異色財務長官の財政赤字削減ウルトラC

ベッセント氏といえば、「GDP比3%への赤字削減、日量300万バレル増産、GDP成長率3%」を掲げる3-3-3政策を打ち出しています。
ベッセント氏、安倍氏「3本の矢」倣い提言-減税を優先と米紙に語る
利下げよりも10年債利回り低下に重点置いていると説明しています。
ベッセント財務長官、米政権は金融当局に圧力かけないと示唆
米10年国債利回り、ベッセント財務長官はなぜ重視するのか-QuickTake
長期債利回りが上昇基調にあるのはインフレの継続と財政悪化懸念です。財政悪化懸念の解消に金を活用するとなれば、ゴールド現物が空輸を使ってでも米国への流入を急ぐ状況に関税だけの問題ではなさそうです。

2/22追加:
FRBに「厄介」な結果も、米国の金準備評価替えなら-ICAP
政府が長年保有するゴールド準備金は今でも実在するのか? イーロンマスクが監査を示唆

 

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