3/19週振返り:強気の米利上げ0.25%、金融不安第二幕の兆しも。。

今週のアジア市場開始前にクレディ・スイスがUBSに買収され事態の悪化を防ぎ、なおかつ日米欧の中央銀行はドル枯渇に備えてドル供給拡充を打ち出し、一旦は金融不安の幕が閉じた感です。
ドル供給を拡充しながら引き締めするのは辻褄が合わない感がありますが、3/21-22のFOMCでは0.25%の利上げを断行しました。インフレ沈下に抜き差しならぬ意気込みです。
パウエル議長、インフレ沈静化の決意強調-FOMCは追加利上げ
金融不安を引き起こした当事国スイスも利上げで強気姿勢でした。
スイス中銀、0.5%利上げ クレディ支援で「危機に歯止め」

悪化を防いだしわ寄せが当然ながら噴出しています。クレディ・スイスが発行した2兆円規模の劣後債(AT1債)が株式に転換されることなく無価値となりました。
クレディ・スイス「AT1債」無価値の衝撃【経済コラム】

クレディ・スイスの株式が買収によりわずかながらも価値を残したことから、株式よりも劣後するのかと不満の声を上げる投資家が現れています。
必然の流れでしょうか。劣後債の問題では以前からとかく中止されていたドイツ銀行が動きをみせ、3/24の欧州と米国の株式市場が再び急落です。
ドイツ銀の劣後債、大きく値上がり-予想外の早期償還発表後

イエレン米財務長官が緊急会合を招集しています。今週末も火消しに躍起になるのでしょうか?金融不安第二幕の兆しにもみえ危なっかしいです。。

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