4月最終営業日にあたる本日4/27、ようやく東証1部売買代金は3兆円の大台を超えました!
日経平均株価は、振り返れば4月はほぼ一直線に上昇しました。本日終値は22467.87円 。148.26円高で4月を終えました。
2〜3月の怖さが抜けなかった4月
外国人投資家はこれまで17年連続で4月に買い越してきました。2〜3月に軟調極めた株式市場はこのアノマリーに願をかけて4月相場に臨みました。
恐怖を示す日経平均VIはしばらく16台。でも、体感的には、4月も怖さは抜けなかった。そんな想いの人は結構多かったのでは?
怖さは、売買代金の少なさに現れていました。
東証1部売買代金は、おおむね2.5兆円あたりを4月は推移しました。
※日経新聞4/28『株売買代金が低水準』によれば4月は1日あたり平均2兆円4400億円で、2017年9月以来の低水準。前月より8%減で2ヶ月連続3兆円割れ
昨日4/26に2.7兆円を超えて、おや?ゴールデン・ウイーク3連休を前にして手仕舞い売りもあったでしょうが、それでも3兆円を超えました。久々に活況を感じました。
決算シーズン真っ只中
今年に入って沸騰した話題が今週の決算に現れてきました。
保護主義(キャタピラ):
今週4/24決算発表のキャタピラーは、利益が市場予想を上回ったにもかかわらず、6.2%下げました。鉄鋼輸入制限で、先行きが不安視されました。日本の重機メーカーも連鎖反応で大幅下落でした。
昨年2017年の世界貿易額は6年ぶりの好調でしたが、トランプ大統領が主導する保護主義政策の行方には警戒感が日増しに高まっています。
スマフォ減産(ファナック):
スマフォ需要も警戒水域です。アップルはiPoneXの生産半減するとの見通しが1月末に明らかにになっていました。ファナックは昨日4/26、来期純利益が前期比24%減の見通しを示しました。通期の想定為替レートは100円。
本日4/27の日経平均は上昇したものの、ファナックショックで上値を押さえられました。
個人情報流出懸念(フェイスブック):
見慣れぬスーツ姿で議会公聴会で吊るし上げられたザッカーバーグ氏率いるフェイスブックは、驚きの最高益です。個人情報流出の懸念で時価総額は大崩。過剰広告、フェークニュースの氾濫もあって悪材料は尽きなかったです。4/25決算で明らかになった過去最高益に不愉快な思いをもった人は多かったはずです。
ブラットフォーマーの強さを感じざる得ない決算でした。昨日NASDACは大幅上昇で終えました。
まとめ
明日からゴールデン・ウイーク。お休みモードで売買が細るとあって、短期筋が仕掛けてきます。昨年は5月になって大幅上昇でした。
昨年の記憶が鮮明にな人も多いでしょう。私も本日の確定拠出年金スイッチングは、手仕舞い売りをかなり躊躇しました。
保護主義、スマフォ減産、個人情報流出懸念などネガティブな話題の反応が企業決算に現れはじめました。5月のマーケットは、これらの話題を冷静に受け止められるようになっていると感じます。