4/13週振返り:関税交渉開始、ゴールド先物3,300ドル突破

米国側からの一方的な要求に対して大混乱をきたしてきたわけですが、いよいよ各国との交渉の段階に入ってきました。
最新トランプ関税の全体像 現地の通関手続きどうなっている?

トランプ大統領が「解放の日」と称える相互関税を公表した4/2以降、各国が一斉に米国に電話を入れはじめ日本は出だし対応が鈍いとの批判があったものの、訪米して会談するのは日本が一番手でした。自動車の安全基準の見直しなどの非関税障壁の撤廃、農産物へ高関税の低減、日アメリカ軍の駐留経費などを念頭にした安全保障費の負担増が議題に上がったようです。これらは予想もされていたことで交渉は大変であっても驚きはありません。円安是正といった為替が俎上に上がらなかったことがむしろ驚きを受け止められました。大混乱の最中のマーケットを刺激しないようにとの警戒からでしょうし、短期的なことよりも仕組み作りに力点を置こうとする現れなのでしょう。
トランプ関税 初の日米交渉 詳しいやり取りが明らかに
欧州からは移民政策で強行姿勢をみせるイタリアのメローニ首相が先陣をきっての会談でした。
イタリア・メローニ首相の綱渡り外交、トランプ氏には奏功か
米国からすれば、日本やイタリアは交渉のチャブ台をひっくり返すことはない相手だとみたのでしょう。交渉ははじまったばかりで具体的な要求がなかったわけですが、相互関税の延長を90日と定めた米国のほうが焦りが強いはずで混乱続きそうです。

米国では株式、債券、為替のトリプル安に見舞われています。
そうなれば予想に違わずゴールドが一段と加速し3,300ドルを突破しました。
金価格、初の3300ドル台 貿易戦争で安全資産に買い
米国に限らず世界的に超長期債の利回りが上昇しており日本も然りです。これまで世界がインフレでもどうにかやってこれた一因に日本の低金利があります。昨年8月のキャリートレード巻き返しによるショックで目覚めたはずですが、傾向は変わっていないとみておいたほうがいいのでしょう。
新発30年国債利回りが急上昇、21年ぶり高水準に-財政拡張を警戒
日本の超長期債利回りの上昇は国内にとどまらず世界に波及しそうです。

 

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