8/7週振返り:米7月CPI8.5%に鈍化でリスクオン

米7月CPIは前年同月比で8.5%上昇。市場予想の8.7%を下回り6月の9.1%より鈍化しました。
米CPI、7月は前年比8.5%上昇 伸び鈍化 ガソリン価格下落

9月の利上げが0.75%から0.5%に緩むとの見立てから株式市場はリスクオンです。年初来20%を一時は割り込み弱気相場入りといわれていたS&P500は、6月後半からの上昇で年初来10%下落にまで回復しました。

気になるのは価格転嫁(PPI-CPI)の議論です。4月CPIに鈍化がみられたときにはPPIが高止まりで、企業の価格転嫁の限界との思惑から5月の相場は大きく下げました。しかし今回発表のPPIは前年同月比が11.3%→9.8 %へと大きく下がり、CPIとPPIがともに下げたことから価格転嫁にフォーカスがあたることはありませんでした。
ただ、PPIの大幅な低下は為替市場では景気減速を暗示させたようで、ドル円は131円台へと円高に振れました(前日発表CPIにも直後に一時的に2円ほど円高に振れ、回復に向かうと思いきやPPI発表時にも再び円高の一撃でした)。
ドル円、米PPI鈍化を背景に一時急落するも米金利上昇を支えに持ち直す展開

米10年債利回りからS&P500益回りを引いたイールドスプレッドをみれば足元-2.52%で早くも危険水域に到達したようにもみえます。短命のリスクオンでしょうか、要注意です。
イールドスプレッド(S&P500と長期金利・10年国債債利回り)

 

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