9/22週振返り:自民党総裁選が揺らす、日経平均4万円目前に迫るも石破氏アレルギー


9人の候補者が乱立し決戦投票となった自民党総裁選は石破氏が制しました。
当日9/27は株式相場の嗜好があからさまでした。アベノミクスの継承者と目されてきた高市氏への期待から日経平均は900円以上値上がりして4万円に迫り終えました。ところが引け後に石橋氏に決まると先物が急落、2,400円ほど下げました。ドル円も146円台まで円安が加速したのち決選投票の結果を受けて142円台に揺り戻されました。
株価 900円以上値上がり 自民総裁選決選投票になり一時円安に
アングル:石破新総裁に金融市場の洗礼、円高に株急落 一過性か期待と不安
一足早く9/23、立憲民主党も代表選を行い野田氏に決まっています。衆院解散を見越し野党も陣営を刷新しています。
補正予算編成の時期に差し掛かり経済対策が打ち出され、衆院解散で選挙は買いのムードが出てくれば、石破氏へのアレルギー反応は一時的で回復に向かうのだろうとおもいます。

ドル円の円高底打ち感も今週の相場を押し上げました。
米ドル円「1ドル140円超の円高」が“現実的ではない”といえる理由【経済の専門家が解説】
先週のFOMCでは政策金利の長期見通し(ロンガーラン)が2.9%でした。3カ月おきに示される1年前からの推移をみると2.5%→2.6%→2.8%と切りあがってきました。
今回は0.5%の大幅利下げだったわけですが、長期見通しからすれば今後の下げ幅の余地はさほどなく、日米金利差への過度な反応が薄れてきたようです。
140円台で円高底打ちとなれば、コロナ前には黒田ラインとかいわれ最安値の目安とされてきた120円台はなんだったのか。この記事にあるようにデジタル赤字など、金利差だけでは説明できない構造要因の究明に今後はフォーカスが当たるでしょう。
日本が直面しているデジタル赤字に伴う外貨流出、これは日本だけの問題なのか?

9月が終わり、10月中からは米国で11月初めには日本で決算発表シーズンがはじまります。
8月から9月にかけては日米の金融政策の転換で荒れた相場となりましたが、業績見合いで動く相場に変わってほしいところです。
ただ米大統領選も控え、政治の秋の色合いも深まりそうです。

 

9/22週間ツイート

■9/24(火)


■9/25(水)





■9/26(木)


■9/27(金)