REITから目が離せない、個人投資家がカモにされるのは残念だが

自分自身が個人投資家の身分であるので忍びない思いです、、。私が確信を持ったのだから、機関投資家といわれる人達は、7月はREITを買い漁りさぞ儲けたのでしょう。




毎月分配型投信からの流出

先月7/10『REITがお買い得に、毎月分配型投信の資金流出のためか7月に入り指数1,700を割り込む』を書きました。

金融庁が毎月分配型投信の販売ににらみをきかせるようになりました。そりゃそうだろ。儲けが出ているか全くお構いなしに毎月定額を購入者にリターンする投信です。相場がさがれば元本を切り崩してでも分配されます。次に相場が上がっても元本が減っているので評価益の上昇はジリ貧です。分配金には税金がかかるので、再投資しても税金分は確実にパフォーマンスが悪いです。

「貯蓄から投資へ」が叫ばれて久しいですが、複利効果を阻害する商品を金融庁が問題視するのは遅すぎたぐらいです。当然の成り行きです。

ただ、リタイアした高齢者には「お小遣い」代わりに受け取り嬉しい人も多く根強い人気がありました。こうした個人投資家は金融業界のカモにされてきました。

高齢化に伴うリスク回避の動き

毎月分配型投信にはREITを組み込んだ商品が多いです。金融庁のマッタによりREITから大量に資金が流出しました。

 

流出は一旦下げ止まった

1月には1850台を付けていた東証REIT指数。今年はジワジワ下がり1750付近で均衡していましたが、6月下旬以降急落し7/14に1620の底値を付けました。私が先に述べたブログ記事を書いたのもその頃です。

そして反転、急上昇です。7月末に1700台を回復しました。

8/6号日経ヴェリタス『REIT、海外ファンドの標的に』によれば、機関投資家はハイエナの如く個人投資家の弱みに付け込んでいる様子が伺えます。REITに投資する毎月分配型投信の決算は毎月12〜20日に集中し遅くても3営業日後には分配金を渡すので、月半ばにかけて投信からの売りが目立つようになったとのことです。ヘッジファンドはそのトレンドに合わせて売買を繰り返しているそうです。

 

まとめ

10年債利回りは7月は中旬まで上昇し下旬にかけて下落しました。通常、REITは債券利回りと逆相関にあると云われます。債券利回りが上がれば、REITは再び1700台を下回るのかもしれません。

私の確定拠出年金にはREIT商品がないので、NISAを使ってREITに投資しています。毎月分配型投信の問題は収束に向かっているようにも一見みえますが、まだまだ目が離せません。




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