私は毎日、必ず買います。売りで調整します。
確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)ならではの事情もあります。
私の「買い」とは、元本確保型商品(定期預金)から元本変動型商品(国内株式連動)へのスイッチングです。「売り」とはその逆のスイッチングです。
買いには指図を出してから最短中1営業日が必要です。一方売りは最短当日に約定できます。
先のマーケットはどうなっているのかわかりません。そのため、まず買っておくのです。買いの約定日に、売りを出して購入量を調整します。
逆張りと順張り
毎日、買いと売りをペアで行っています。相場が上昇基調であれば買いを強め、下落基調であれば売りを強めます。相場の波に合わせて売買する「順張り」投資です。
底値を狙って買うのが「逆張り」投資です。相場が想定通り上昇すれば高値で売って大きな利益が掴めます。世の中に出回っている書籍のほとんどは「逆張り」を前提にしています。見出しに「テンバガー」なんて付いてたりします。底値で買ったら10倍になる株をテンバガーといいます。テンバガーを発見するノウ・ハウを説いている書籍は巷に多数出回っています。
対して「順張り」は地味な投資法です。
相場の波に合わせているので、利益の値幅は大したことありません。退屈でもあります。相場が動かないと値幅はより一層少なくなるので、webサイトで売買指図するマウスクリックがだるく感じます。でも気が抜けません。暴落が起こったとき躊躇していると相場の波と乖離して、その後のリバウンドで利益を得るチャンスが減ります。
手間が掛かる割に気が抜けない順張り投資。少しでも利益の値幅を高めるために狙うのが「吹き値売り」です。
吹き値売りとは、相場が吹き矢の如く急激に上昇する日を狙った売りです。
例えば、夜中の米国市場で円安が進んだとします。翌日の日本市場は株高が見込まれるので、売り注文を高めるのです。瞬く間に円高に戻る可能性だってあるので、吹いたタイミングであまり考えず売るのです。
毎日買っているので、いつかは売らなければなりません。売るタイミングをいつも伺っているわけです。そんなわけで、売るなら「吹き値」が最適なのです。
「逆張り」投資では、高値を狙って売ります。高値だと思ってもさらに上がることだってあります。逆張りでの売りは、ハズすとショックが大きいです。
その点、吹き値売りのタイミングは頻繁にやってくるのでハズしても精神的な負担が少ないです。
まとめ
「突っ込み買いの吹き値売り」、株式投資の格言です。
突っ込み買いばかりしていてはいけません。それは逆張り投資と同じです。
「吹き値売り」と同じ程度のパワーで「突っ込み買い」をするのが、この格言の云わんとしている所です。