平昌冬季オリンピックをキッカケに、北朝鮮は融和ムードへと舵を切りました。
南北閣僚級会談で北朝鮮の五輪参加が決まったのが1/9。五輪参加は自国アピールのためかな?そんな目でしか見てなかったです。
ところが融和色はますます濃くなるばかり。3/8、北朝鮮からの親書を韓国高官が米大統領に渡したとのニュースには驚きました。金正恩委員長が面会を望んでいるとのこと。トランプ大統領も即断で応じる構えを見せました。
昨年からの緊張が一転、逆ビックリ
例年3〜4月は、米韓合同軍事演習と4/15故金日成主席生誕日に前後した北朝鮮の国威発揚行為で地政学リスクが高まります。
昨年の株式市場は上昇続きでしたが、唯一ヒヤリとしたのが3〜4月でした。4/16には北朝鮮は弾道ミサイルを放ちました。
その後も挑発は続きましたがマーケットは慣れっこです。Jアラート(全国瞬時警報システム)は鳴りっぱなしですが反応薄です。
反応の薄いためなのでしょうか、北朝鮮の挑発はどんどんエスカレートしていきました。8/9にはグアム爆撃検討なんて挑発まで出てきました。言ったからには続きがあるのでは?そんな思いから本年1/14にこんなブログ記事を私は書いていました。
このブログ記事内で紹介しましたが、ヴェリタスが識者から集めたビックリ予想の中には「トランプ政権、北朝鮮の軍事介入を決定」なんてものももがあります。ビックリ予想の元祖バイロン・ウィーン氏は「中国が北朝鮮への原油・食料品輸出を打ち切る」と述べています。
これらはどれも警戒感から来るネガティブなビックリです。でも、今起きているのは逆の意味でのビックリ。なんと北朝鮮は融和策に打って出ました!
現在わかっているスケジュール
兎にも角にも融和ムードはありがたいことです。ただ、こうした突然のニュースは今後の展開がなかなか読めません。会談の取りやめ、失敗は十分考えられます。
本日3/10日経新聞1面トップは『米朝交渉、トップの賭け』です。自分が前面に出れば解決可能というトランプ大統領の根拠なき自信や、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発のために北朝鮮が時間稼ぎを狙っている可能性を当記事は懸念しています。
当記事には、現在わかっている調整中を含めたスケジュールが載っています。展開がわからないニュースはスケジュールだけでも把握しておくことがとても大事です。
3/9:平昌冬季パラリンピック開幕
中旬:河野太郎外相、康京和韓国外相が訪米
3/18:平昌冬季パラリンピック閉幕
月末にも:米韓合同軍事演習(〜5月下旬ごろ)
4月初旬:安倍首相が訪米
4/15:故金日成主席生誕日
月末:南北首脳会談
5月にも:米朝首脳会談
まとめ
3/9の日経平均株価は、米朝会談のニュースを受け朝方は500円を超える上昇をみせましたが終値で101.13円高に留まりました。例年、北朝鮮問題で緊張が高まる時期だけに、楽観ムードは一時的でした。
確定拠出年金の「毎日スイッチング」のようなスイングトレードは暦の並びは大事です。まずは上記のスケジュールを頭に入れて見守っていきたいと思っています。