東京都心22日連続雨。日経平均の寄与度No1常連のファーストリテイリングにかかる重い雲

8月になって東京では曇天続きです。本日(8/22)に降雨が観測されれば、東京都心での8月の降雨連続日数は最多タイとなるそうです。

先月7月に猛暑でした。家族で行った「としまえん」のプールはジャンボ滑り台が長蛇の列。波打つプールは芋の子洗い状態で大盛況でした。ところが、8/19日経新聞『お盆レジャーに冷水』によると、8/11~15の来場者は前年比34%減で、入場券を1,000円割引きを今後実施するそうです。レジャーは大打撃です。

野菜も高値です。同日同面記事『夏野菜、長雨で高値』によれば前年同期比で1~4割高いとのことです。私が住む近所のスーパーでも、値上げのお詫びをうたう張り紙をみかけました。

想定外の長雨は、日々の生活においても被害が感じられるレベルとなってきました。




ユニクロの調子で日経平均株価は決まる

ユニクロでお馴染みファーストリテイリングは、日経平均株価の値動きに最も影響力を及ぼす銘柄の一つ。夏向け商品の売れ行きを直撃しています。ユニクロ商品は機能性が特徴です。夏でもインナーを1枚重着して湿度を抑え快適に過ごすライフスタイル提案「エアリズム」は、猛暑あってこそ良さが体感できます。

ファーストリテイリングは目下、7月中旬まで37,000円台を付けていた株価は、先週末(8/18)時点で31,000円台となり8%超下げています。

トランプラリーが始まる以前の2016/10前後の水準まで下落しています。

 

日経平均株価の寄与度とは

ファーストリテイリング1社のことだからといって侮れません。当銘柄は「値がさ株」として有名です。

日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証一部企業からピックアップした225社の株式から算出されます。

日経平均株価の算出にあたっては、時価総額の比重を重視するのではなく、株価を額面50円(みなし額面)に換算した「みなし株価」から算出します。

実際の株価が高い銘柄ほど、みなし株価が高くなる傾向があり、日経平均株価構成銘柄に占める構成比率が大きくなります。構成比率が高ければ、相場を揺さぶる度合い(寄与度)も高くなります。

日経新聞株価の構成比率と寄与度は、

nikkei225jp.comの日経平均株価

で確認できます。

8/21現在のファーストリテイリングの構成比率は6.0%です。各銘柄バラツキがなければ0.44%(=100/225)が標準であるはずなのに当社が占める割合が随分高いです。寄与度はというと、同日現在-15.8%です。当社自体の株価は-1.34%でしたが、その10倍を超える影響を日経平均株価に与えている勘定です。

 

まとめ

8月の長雨は行楽や農作物への影響が絶大ですが、ファーストリテイリングという値がさ株を抱える日経平均株価にとっても試練です。

確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)にラインアップされている国内株式連動商品は、TOPIXをベンチマークとしているものが多いです。私の保有する商品もTOPIX連動型です。ベンチマークは商品概要説明書に必ず記載がありますので、確認しておくと良いでしょう。

TOPIXは時価総額ベースで算出されるので、値がさ株だからといって日経平均株価のように歪な影響を与えることはありません。だから、ファーストリテイリングの動向なんて気にする必要はないのかもしれません。ただ、TOPIXより日経平均株価の方がニュースになりやすく、知らず知らずのうちに日経平均株価で景気を感じています。

日経平均株価の仕組みを理解しておくことは大切だと思います。




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