気になるGPIFの運用利回り、17年度3.24%

ポートフォリオを作る上で、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産構成比率はよく参考にされます。

 

GPIFと同じ構成比率であると、いったい運用利回りはどうなるのでしょう。基礎数値として押さえておくことは大事です。




GPIF運用利回り

日経ヴェリタス8/12『公的年金運用、前年超え相次ぐ』(格付投資情報センター(R&I)に基づく記事)によれば、

3.24%

です。現在のGPIFとなった2006年度以降~2017年度までの実績です。2016年度末だと2.91%だとのことです。前身のGPIFの期間も含めれば、2001年度~2017年度の実績は3.12%とのことです。

なお、この記事は2017年度の単年に限った利回りについてメインに書かれていますが、上昇相場が続いたこともあって長期に比べはるかに高い数値(6.90%)です。でも単年度の数字に惑わされてはいけません。

 

奇しくも確定拠出年金と類似

この日経ヴェリタスをみて驚いたのは、確定拠出年金加入者の平均ときわめて類似していたからです。2017年度末時点で3.25%です。

気になるみんなの運用利回り、17年度3.25%

誰もがGPIFと同じ構成でポートフォリオを組んでいるとは到底思えません。確定拠出年金は、元本確保型の構成を高くする加入者が多いことがよく問題になっているので、GPIFと同程度のパフォーマンスだとわかってもピンときません。

あくまで現象として、GPIFと確定拠出年金の運用利回りが2017年度時点では類似している、ということしか私には云えません。下手な分析はやめておきます。


ぱそたく

構成比率よりは運用利回り

私自身は構成比率はあまり気にしていません。GPIFの構成比率が話題になるとき、一歩ひいてみています。

構成比率をぴったり合わせることではなく、より本質的には運用利回りを目標とすべきと考えています。運用利回りが低ければ、構成比率を見直すという考え方を本来取るべきだと考えています。

実際的には、ほったらかしで運用するなら便宜的に構成比率を決める必要があるとは思っています。ただ、GPIFであっても機動的に構成比率を変えているので、ほったらかしであっても構成比率をときどきは見直す必要があります。

運用利回り(複利)には実際には罠があります。でもだからといって複利の考え方を抜きにして自分の投資の妥当性を判断できないと考えています。

「複利の罠」の罠

 

まとめ

私自身の運用利回りは2017年度末時点で4.79%でした。5%を安定的にキープすることを目標としています。

でもこれはあくまで私の目標です。長期的にみて妥当な目標なのかはいつも疑問を持っています。

だからこそ、運用利回りについての報道・ニュースをみて情報を仕入れるようにしています。