現金・お札好き日本人、コストの無駄年間2兆円!

何でもかんでも世界と比較して日本を語るのは良くないと思っています。でも、国によって違いがあるのだなぁとホントに実感するのお札の話。

私は学生の頃はバックパッカーでした。世界中のお札を握りしめました。

お札って、国によって匂いが違う

インドのお札ってなぜか甘い香りがします。独り降り立った空港で換金したお札から漂う香りは、原体験としていつまでも記憶に残っています。

「日本人が醤油臭い」とからかわれるのも、こうした原体験からシックリきます。




日本人はお札大好き

世界のお札を触ってきた身からすると、日本のお札はとてもとてもステキです。その他の国のお札はボロボロです。触った瞬間に破れそうなお札ばかりです。

日本のお札は印刷も綺麗です。

それに世界のお札は不潔です。「家に帰ったら手を洗いなさい」と日本の家庭ではごく普通に言われます。その一因が、外でお金を触っているからです。お金は汚い存在だからです。でも、その感覚は精神的なものです。世界のお金はもっと不潔です。

日本人がお札好きなのは安心感からです。丈夫で綺麗で匂いのしないお札が流通するのは、安心感を得るためだと思っています。

 

現金決済コストになんと年間2兆円!

日経新聞12/25『現金大国 コスト2兆円』によると、現金決済を支えるのに年間2兆円を掛けているとのことです。お札好きにもほどがある!

当記事に掲載のグラフでは、現金決済比率は60%を超えています。比較対象の米・スウェーデン・独・英・仏は40%以下、中国は60未満です。グラフには出てきませんが自国通貨を信用しない国々で、お札が市中に出回っているイメージは私は持てません。

通帳がネックとのことです。ATMは各行で乱立、通帳の規格が統一されていないため統合は意外と難しいそうです。零細企業では会計簿代わりに通帳を使っているケースがまだまだ多く、通帳の廃止も容易ではないとのことです。

その結果、ATM維持や輸送を含め年間2兆円ものコストの無駄が出ているわけです。ATMが市中に溢れているから、日本人は現金好きのままなのだと思います。

 

まとめ

確定拠出年金の構成比率に占める元本確保型の高さは、この年金制度が出来て以来変わらなく問題視されています。現金好きの国民性ならではです。

私も御多分に漏れません。お札を持つと安心します。でも株式投資をはじめたり確定拠出年金と真面目に向き合うようになってからは、お金=現金ではなくなりました。現金以外にもお金の話って様々で面白いですよ。




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