下落相場で赤字であっても、同じ口数を同じ時価で売買している間は、元本を痛めません。
確定拠出年金は(401k,iDeCo,DC)は、ほとんどの商品で手数料ゼロで売買(スイッチング)できます。
手数料ゼロのメリットは最大限活かしましょう。売買を繰り返します。
下落が続く中、同口を同時価での売買を繰り返すと、赤字は徐々に縮まっていきます。
赤字が縮む様子が確認できれば、やる気も安心も俄然高まります。
相場は底を打ち、上昇に転じます。
売買により下がりきった平均取得価額を時価が超えるときがくるのです。
あなたは報われました。黒字の到来です!
前回、このような話をしました。
さて、「黒字だからって、喜べること?元本を上回る評価額にならないと収益が出ないのでは?」
と疑問を持つかもしれません。
たしかに、この段階で安心しきってはいけません。
「黒字=利益が出た」と勘違いして、売り払ってはいけません。
元本を減らすだけで、実費で損になります。
ドルコスト平均法のように、買い一辺倒の投資であれば、黒字の際に売れば、実費で得します。
しかし、同口を同時価で売買を繰り返した結果生まれた黒字は、今の状況では、売ると実費で損になるのです。
実践してみるわかりますが、いざ黒字の局面に転換すると、大量に売る気にはならないです。
ドルコスト平均法のようにほったらかしではありません。
売買をするタイミングで、相場を自分の目でみています。
投資家なら誰でも知りたい「相場の底」を目撃できるのです。
誰もが相場の大底で、買いたい。売る気には到底なれないです。
黒字か赤字を気に掛けるのは「打率」です。
黒字であっても売れば実費で損する局面です。打率は当てになりません。
でも、相場の底を感じたら、自ずと買います。
口数を増やします。打率から「ヒット数」の思考に切り替わっていく自分に気付くはずです。
まさに、イチロー効果を実感するときなのです。