株式投資にハマっている真面目にやっている人ほど微積分など難解な数学を持ち出して議論したがります。でも、もっと単純な観点ではありますが軽視しがちではないか、いつもそう思っているのがこれです!
金額=単価×数量
浴びるほどのニュースを日々見たり読んだりしていますが、「数量」の話は圧倒的に少ないです。何を言っているんだ、そんなクレームが来そうです。。
・まずは「単価」。もっとも代表的なのが日経平均株価。刻々と浮き沈みするこの株価指数に、我々は心揺さぶられます。お金持ちであろうと貧乏であろうと一口あたりの株価であれば、共通の話題となり得ます。だからこそ、お茶の間のニュースになり得ます。
・次に「金額」です。これをニュースにすると貧富さを意識させられます。億や超の単位の話題だと我々一般庶民にとってはサッパリわかりません。拒絶反応と化してしまいます。
そして「数量」に至っては、我々に発信されるニュースはほぼ皆無です!誰も関心を寄せないからニュースとして成り立ちません。。
イチロー効果
イチローとは世界のイチロー、歴史に名を刻む野球人です。今年はいまだ在籍球団が決まらず心配です。もし決まらず引退なんてことになれば、株式市場なんてどうだっていい。。世紀のサプライズです!
私はイチロー氏と同世代とあって、彼の動向から目が離せません。
なんて考えのもと、確定拠出年金の運用に取り組んでいます。
イチローが凄いのは打率にこだわらないこと。ヒット数が大事だと、年間210本打った若かりし頃から信念は一貫しています。
株式投資であれば、単価ではなく数量にこだわる思考です。
私は株式投資では酷いやけどを負った時期があります。でも、株式投資で数量を意識する運用に変えてから、メンタル的にグッと楽になりました。
株式投資だって同じ
単価は毎日変化します。日経平均株価に心揺さぶられます。でも、自分が売買しなければ保有する口数は変わりません。
上場企業であれば時価会計の時代ですから、こんなにノンキな気分にはなれません。ところが個人が上場企業の事情に合わせて心揺さぶられる必要はないんです〜。
特に確定拠出年金のような超長期の投資においては、口数を如何に増やすかに注力すれば良いのです。安い単価で購入すればその後の上昇の期待が高まります。ホームランはいらない、ぽてんヒットでいいです。
久々にみた「数量」のニュース
日経ヴェリタス1/14号『米株、流動性低下が演出する上昇相場』は、一風変わった記事です。
保険大手のトラベラーズは10年間で時価総額が2%しか増えなかったが、株価は2.4倍に上昇した
なんて事実が登場します。株式ってなんなんだ、そんな疑問をこうした事実を知ると感じます。自社株買いがもてはやされる昨今ですが、どうだっていい、トラベラーズ社のこうした事実を経済・金融の専門家はちゃんと普通の人が納得がいくレベルで説明できてしかるべきです!
当記事は、米株が「品不足」だと嘆きます。品不足だと強く買い意欲かある投資家が株価を釣り上げてしまうし、その反動で売り圧力を一気に高めてしまう危険性が高まります。流動性の枯渇です。
投資家同士のこんな勝手な事情が日経平均株価に現れ、一般庶民の心を揺さぶる状況に落とし込めます。
一度発行した株券が市場から消滅するのを良しとする自社株買いは、もっと批判されるべきです。年月が進むほど世の中の株数が増える、それが健全で誰にとってもわかりやすい世の中のあり方ではないか、そう思います。
そうした前提で株価が動き、リスクを負でも安値で買って口数を増やした人が報われる。そんな世の中であってほしいです。
まとめ
毎日スイッチングしている国内株式連動商品の口数は、帳簿に控えて気にかけています。実際には一年以上続く上昇相場で、時価総額と株価は上がってますが、口数は減っています。そうした自分の状況を把握しておくことは大事だと思っています。