中国原油先物がスタート!

株式市場の乱高下から目が離せない日々が続きますが、WTI原油は65ドル台を付けました。

2016/12からはじまったOPEC減産合意の効力はなんだかんだと続いています。昨年11月末にはロシアなどのOPEC非加盟国と減産措置を今年2018年末まで9ヶ月延長することで合意しています。

みすみす米シェールオイル増産を許す状況です。一方で他の産油国では、

・サウジのアラムコの海外上場延期

・イラン核合意を米国が破棄する懸念

・ベネズエラで仮想通貨

などなど、不穏な空気が目立ちます。3/25にはイランが支援する武装勢力がイエメンからサウジアラビアにミサイルを撃ち込みました。原油には地政学リスクが常に付きまといます。

WTI65ドルまで何故上昇?あまりに多くの国の事情が関わって価格形成されるので、素直に事実を受け止めることしか私にはできません。保有する原油ETFを毎日ぼうっと眺めているだけです。

直近2週間ぐらい前まではNYダウと似た動きしているなぁ、ドル安の表れかもしれません。ドル建てが圧倒的な原油取引は為替・株式との連鎖は免れられません。

(後日談)

3/31日経新聞『原油、米株と薄れる相関』によれば3月後半からNYダウとの相関が崩れています。掲載グラフ「WTI先物は投機筋の買いが売りを大幅に上回る」からは昨年2017年終盤から急激にに買いと売りの建玉の差が広がっています。11/30OPEC総会が転換点になっているようにみえてしまいます。直近の解消の動きには警戒です!




中国原油先物がスタート

ドル建てに支配される原油ですが、中国が新たな潮流を作ろうとしています。昨日3/26、元建ての原油先物取引が上海市場ではじまりました。

本日3/27『原油ドル覇権 中国が風穴』によれば、海外勢を取り込もうと税制優遇も導入しました。市場参加者を増やし原油価格に中国の需要を反映しようとする思惑があるようです。

官製相場でガチガチの中国で、流動性の確保は大変です。2015〜2016年のチャイナ・ショックの一因は流動性に対する脆弱さです。上海株式市場は個人が中心です。理財商品から株式へと個人を誘導しました。株式のほうが目が届くからです。でも、都合が悪くなるとサーキット・ブレーカーを発動させたりして個人は窒息します。私も瀕死の思いをしました。。

当記事によれば、どうも先物取引でも個人が中心のようです。初日の売買代金は180億元で市場予想を下回ったとのことです。

 

まとめ

米中貿易戦争とかで連日大賑わいです。株価も揺さぶられました。中国原油先物取引のスタートは、瞬間的な話題のニュースかもしれませんが、大国の覇権争いの中で重要な布石です。

確定拠出年金を運用しているとどうしても日本と先進国の動きばかりに目が行きがちなので、原油を通じて新興国の動きにも敏感になろうとしています。

本日3/27は日経平均500円を超える上昇。株式相場には心持ち安堵の思いがでてきて、本日は原油に目が移りました。原油ETFはわずかばかり利益確定しました。




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