折り畳み式スマホが開花、5Gがやってきた!

次世代通信規格「5G」の商用化を今年4月、韓国が口火を切りました。2020年には日本でも開始となり、世界的にもいよいよ5Gの時代がやってきました。

韓国サムスンは5G開始に合わせて「折り畳み式」スマホの販売を計画していましたが、体験用端末で不具合が見つかり延期となっていました。しかし遂に9月に販売にこぎ着けました。




折り畳み式スマホ

通信速度が飛躍的に向上する5Gが普及すると、動画のニーズがさらに高まるとみられています。開けば大画面で動画が楽しめる折り畳み式スマホ「Galaxy Fold」の開発をサムスンは急ぎました。

既にタブレット式が普及しています。ヒットするのかピンときませんが、グニャっと液晶パネルが曲がるのを触って体感してみるとほしくなるのかもしれません。

 

ファーウエイも11月に折り畳み式スマホ「MateX」の開始を予定しています。そしてなんと、マイクロソフトまでもが参入すると打ち出しました。

日経新聞10/4『マイクロソフト3度目のスマホ』によれば、アンドロイド採用の折り畳み式スマホを2020年から販売する目論見です。ウインドウズの全盛期はさり今やクラウドで再起したマイクロソフトは、アップルを超え時価総額世界一位に返り咲きました。過去2度も失敗したスマホにわざわざ参入する必要があるのかおおいに疑問です。

当記事によれば、「2画面という新しい特徴を持ち込むことで、仕事の効率を劇的に高められる」と当社パネイ氏のコメントを載せています。例えば、片方の画面で同僚と打ち合わせながら、片方の画面でプレゼン資料を確認しながらメモを取ったりといった使い方を想定しているといいます。当記事内の写真からわかるのはマイクロソフトの折り畳み式スマホ「Duo(デュオ)」は折れ目で液晶パネルが分かれています。一体型パネルのサムスンがコンシューマ向けなのに対して、マイクロソフトはビジネスユースを強く意識しているようにみえます。

 

ソフトとハードの一体化

興味深いのが日経新聞10/17『ソフトハード 米IT「垂直戦略」』です。グーグルなどの米国IT企業大手は、スマートフォンをはじめとするハードウェアとソフトウェアを一体で提供する戦略を強めているといいます。グーグルはスマホ「ピクセル4」に加え、ワイヤレス型ヘッドホン「ピクセルバッズ」を販売予定です。アマゾンはAIスピーカー「エコー」を販売します。

あえて「薄利」のハードを強化するのは、AIや5Gなどの新技術が登場するなか、ソフトだけでは利便性や驚きを提供するのが難しくなり、優れたハードも自社開発しないと消費者との接点が小さくなりかねないと判断しているいいます。

こうした記事に日本勢が登場しないのは残念です。日経新聞10/21『日本勢、5G「部品」で攻勢』にみられるように、日本は”裏方”として輝くのかもしれません。

 

まとめ

10月は消費税アップだったり英EU離脱問題が下落圧力とみられていましたが、株式市場は好調です。現在5営業日連続で日経平均は年初来高値を更新しています。それをけん引しているのが半導体関連の底打ち感です。いよいよ5Gの到来を株式相場の動きから感じられるようになってきました。株式市場はとかく貿易摩擦がバイアスになって視界不良の場面が今後も頻発するかとおもいますが、5Gなどの新しい分野に目を凝らしていきたいとおもいます。