今年2017年はAI元年と云われます。AI(人工知能)を冠した金融商品の売れ行きが好調のようです。
ほったらかしが当たり前の確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)を懲りもせず毎日スイッチングしている私にとっては、お手軽さがキャッチのAI投信はどうも警戒してしまいます。同じ思いをする人は多いのか、「貧テック」なる用語が流行の兆しをみせています。
AI投信と貧テック、今年の流行語大賞をダブル受賞なるか。
6末の「CASH」が火をつけた
ブランド品などをスマフォで撮影し送ると、瞬く間に査定額が提示され、売却に同意するとすぐにお金が振り込まれるサービスが「キャッシュ」。6末にサービスを開始してなんと16時間でサービスの中断に追い込まれました。売却のあまりの殺到に現金の用意が追いつかず停止に至ったのです。クレジットカードされ持てない借金を抱えた人達が所持品の換金に走ったようです。ますます貧しくなる。まるで高利の質屋。運営会社の社長は、体制が整い次第再開するとの意欲をみせています。こんな会社を野放しにしていいのか。
この一件以来、「貧テック」なる用語をよくみかけるようになりました。フィンテック(金融技術)をもじった造語です。コトバンクにも7/4付けで掲載されています。コトバンクによれば、昨年2016年に日本のニュースサイト「THE BRIDGE」が掲載した記事で注目を浴び、広まったようです。Wikipediaはまだ掲載がないようなので、本格的な流行はこれからなのかもしれません。
フィンテックを疑う気持ちが芽生えはじめた
年初から北朝鮮の地政学リスクなどから2倍以上の高値を付けていた仮想通貨ビットコインでしたが、7月は分裂騒動で大騒ぎ大暴落でした。8/1に分裂すると囁かれましたが、新たな仮想通貨BitCoinCash(BCC)に分裂したことによりビットコイン自体は従来の規格に収まりました。安堵感とBCCとの裁定取引などにより、現在は史上最高値をつけるまでにビットコインは回復しています。
ビットコインの基盤認証技術ブロックチェーンは、金融業界にとどまらず可能性に注目が集まっていました。でも、今回のビットコイン騒動をみていると、何を信じて良いのかわからなくなってきます。
フィンテックの可能性を無条件には信じられなくなってきました。
まとめ
使い方によっては貧テックに成り下がるフィンテック。口当たりの良いAI投信も要注意です。
私はIT業界にも身を置いてますが、その反動なのかアナログ的なやり方に安心します。確定拠出年金運用サイトから数字を拾ってきてEXCELに打ち込みスイッチング額をはじきだします。楽しみでもあります。
手軽さばかりに気を取られず、楽しみながら資産形成に励みましょう。