イチロー効果を、ドルコスト平均法と比較してみましょう。
イチロー効果とは、評価損益(打率)より口数(ヒット数)を重視する投資の考え方です。
資産状態が赤字で下落相場のときに、威力を発揮します。
同口を同時価で売買(スイッチング)を繰り返すことにより、元本を痛めず安全に、安値の口を増やせます。
まず、ドルコスト平均法です。毎月12万円拠出するとします。2ヵ月後の状況は以下とします。
月 | 口数 | 元本 | 時価 | 平均取得価額 | 取得金額
1月目 | 4口 | 12万円 | 3万円 | 3万円 | 12万円
2月目 | 10口(6口買) | 24万円 | 2万円 | 2.4万円 | 24万円
では、イチロー効果です。1月目と2月目の途中に、同口を同時価で売買を1回やってみます。
月 | 口数 | 元本 | 時価 | 平均取得価額 | 取得金額
1月目 | 4口 | 12万円 | 3万円 | 3万円 | 12万円
(途中) | 10口(6口買) | 24万円 | 2万円 | 2.4万円 | 24万円
(途中) | 4口 (6口売) | 12万円 | 2万円 | 2.4万円 | 9.6万円
2月目 | 10口 (6口買) | 24万円 | 2万円 | 2.16万円 | 21.6万円
2月目が終わった時点で、どちらの方法でも口数が10口、元本が12万円です。
ところが、平均取得価額をみてください。
ドルコスト平均法が2.4万円に対して、イチロー効果では2.16万円です。
イチロー効果を発揮したことで、0.24万円安く取得できていることがわかります。
普段は、ドルコスト平均法でいいのです。
ただ、401kサイトで赤字が点滅したとき、同口を同時価となる売買(スイッチング)をやってみましょう。
相場の下落がおおきときほど、効果が高まります。
ドルコスト平均法と併用できます。
覚えておきましょう。