自分は、畑の中のミミズのような存在です。そう述べました。
ミミズは、口から呑みこんだ土を吐き出す力で動きます。見た目は醜いですが、畑をフカフカにして豊かな恵みをもたらす優れ者です。
401kで売買(スイッチング)とは、ミミズの推進力になぞらえると、マーケットへ「流動性」を与える力です。社会や経済に貢献する行為だと捉えれば、もっと積極的に運用できるのではないでしょうか。
万物は流転する。古代ギリシア人の哲学者のヘラクレイトスは云いました。
売買を「流動性」を与える行為だと捉えれば、「買い」と「売り」は同等の関係にあります。
買い続ければ原資が減り、売る必要が出てきます。売り続ければ、原資が増えるけど利益が伸びなくなります。
しかし、実際に運用してみるとわかりますが、買いより売りは難しいです。なぜか。
実は、売りは直感で理解しずらいからです。例をあげましょう。
現在、単価3万円の株を4口持っていたとします。
単価2万円となったので6口、「買い」ました。
1株あたり何万円で取得した状態となっていますか?
難しい話をしているわけではありません。
平均取得価額=(3万円×4口+2万円×6口)÷10口=2.4万円
です。小学校で習った平均の計算で、簡単に算出できます。
では、「売り」です。
平均取得価額2.4万円で10口持っています。
単価が2万円のときに、6口売りました。
平均取得価額はいくらになりますか?
答えは、わかっていれば何でもないことです。
しかし、知らないと意外と悩む人が多いでしょう。