11/29週振返り:米10年債利回り、1.0%に厚い壁

 

米国10年債利回りはコロナ第一波が落ち着いてきた5月頃から長らく0.6%台で推移し、10月初旬に0.7%台に踏みあがりました。バイデン大統領の誕生とともに上下両院が多数派になる”トリプルブルー”が現実味が帯びてきたことからでした。行政と議会のねじれが解消されればコロナ追加経済対策などの財政出動をスムーズに採択できるとの思惑からです。

11月の大統領選では拮抗はしたもののバイデン氏が勝利です。正式には12/14の正式な選挙人投票で確定するはこびです。下院は民主が過半数を維持しましたものの、上院は決着がつかず来年1/5のジョージア州での決選投票まで持ち越しとなっています。トリプルブルーは遠のいたので本来であれば米国10年債利回りは下げに転じてもおかしくない状況です。

 

ところが、あらたなシナリオが生み出されました。ねじれ解消「されない」ことで民主党が公約に掲げた富裕層への増税が阻止される、のだそうです。このシナリオが今に続く大相場を作ったといっても過言でないでしょう。NYダウは3万ドルを超え、日経平均は29年ぶりの高値をつけています。株式市場の好調が米国10年債利回りを1.0%付近まで押し上げました。

 

目下、1%越えに再チャレンジです。でもその大台を超えると違った風景がみえるのでは?実態と乖離が激しい株式相場のバブルには重荷になりそうです。

ドル安が進み原油、銅などコモディティは上昇傾向で、ドル円は100割れが心配になってきています。

 

来週12/15~16のFOMCで熱さまし、なんて展開も頭をかすめます。

 

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