
2026年3月。春の訪れとは裏腹に、世界のエネルギー情勢と金融市場はかつてない緊張感に包まれています。
数年前の「ゼロ金利・デフレ」の時代は遠い過去となり、今や私たちは「高インフレ・地政学リスク」という新しい常識の中で資産を守らなければなりません。今週、イランの石油要衝カーグ島への攻撃という衝撃的なニュースが飛び込み、WTI原油先物は97ドル台を突破しました。これは単なる一時的な高騰ではなく、過去10年のエネルギー供給構造の変化がもたらした「必然の帰結」とも言えるでしょう。
かつて1970年代のオイルショックが世界経済のルールを書き換えたように、2020年代後半の今、私たちは再び「エネルギーとインフレ」が支配する相場へと足を踏み入れています。FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待が遠のき、日経平均が1日で1,500円も乱高下するこの激動の1週間は、未来の教科書に「転換点」として記されるかもしれません。
この荒波の中で、401k(確定拠出年金)という長期的な武器をどう扱うべきか。今週の動きを紐解きながら、数年先の未来を見据えた運用スタンスを考えます。
■3/16-17:エネルギー危機の再来と恐怖指数の上昇
週明け、中東情勢は新たな局面へ。石油の要衝が攻撃されたことで、市場には「供給断絶」の恐怖が走りました。
石油の要衝カーグ島攻撃でイラン情勢あらたな局面へ、WTI原油先物97ドル台⛽️極度の緊張3週目に突入、彼岸底となればいいのだが…日経平均68.46 (-0.13%)円安📉https://t.co/sRWNc7Hwo4
— いんとく (@kab_suke) March 16, 2026
日経VI大幅に低下、それでもまだ30台😱日経平均50.76 (-0.09%)円安📉https://t.co/Xp9TQ46PTT
— いんとく (@kab_suke) March 17, 2026
日経VI(ボラティリティ・インデックス)が30を超えるという異常事態。これは、投資家が「明日何が起こるかわからない」と怯えている証拠です。
■3/18-19:乱高下の果てに見えた「インフレの壁」
週半ばには、対米投資のニュースで一時的な熱狂が戻りましたが、それも長くは続きませんでした。
対米投資の第二弾発表で活気付く⤴️大きく反発、日経平均1,539.01 (+2.87%)円高📈https://t.co/lY2Nfasppr
— いんとく (@kab_suke) March 18, 2026
FOMC政策金利据置き、年内利下げ1回が見通しであっても原油高によるインフレに気を揉む⛽️昨日の大幅上昇を帳消し、日経平均1,866.87 (-3.38%)円安📉https://t.co/zsoEPCH0sP
— いんとく (@kab_suke) March 19, 2026
FOMCが突きつけた現実は「インフレはしぶとい」という冷徹な事実です。1,500円上げて1,800円下げる。この「全戻し」以上の衝撃は、市場が将来の利下げシナリオを修正せざるを得なくなったことを意味しています。
結びに代えて:嵐のあとに芽吹くもの
「彼岸底」という言葉があるように、季節の変わり目は相場も荒れやすいものです。しかし、厳しい冬(下落局面)があるからこそ、その後の上昇が大きな果実をもたらします。
今週の乱高下は、私たちが「インフレの時代」を生き抜くための耐久テストと言えるでしょう。一喜一憂せず、淡々と自分の航路(ポートフォリオ)を守り抜きましょう。