6/25週振返り:リバランス売りに取越し苦労、2ヶ月連続大相場


2ヶ月連続で日経平均は2,000円を超える上昇で33,189.04円で半期末を迎えました。年初には全く予想していなかった嬉しい誤算です。

昨年後半には150円を超えたドル円は為替介入があり日銀がYCC見直しで円高圧力が強まりドル円は年初には130円を割り込んでいます。世界的なインフレは鎮火に向かうと予想されて、4月には日銀総裁が任期満了で交代とあって金融引き締めに舵を切るともみられていました。米国債の含み損によってシリコンバレー銀行(SVB)の破綻したことで、過度な米利回り上昇へのジレンマもありました。

しかし結局のところ6末時点のドル円は144円台。インフレは長期化で日銀も引き締めには慎重姿勢を崩さず円安基調です。エネルギー価格が世界的な景気後退懸念と補助金攻勢によって下落したことで、円安への否定的な見方が昨年よりも弱まっています。

昨年4月に市場再編を行った東証が「PBR1倍割れ」是正を打ち出し、改革の本気度が市場に伝播しています。PBR1倍割れ企業にはその改善策を開示・実行を促したことで、株主還元強化の流れが鮮明になってきました。
ロシア・中国包囲網ともいうべき「グローバルサウス」なんて言葉が浸透し、良し悪しはともかくとしてグローバル化からデカップリングの流れが強まり、中国を取り巻く日本、韓国、台湾にマネーが吹き溜まったのか株式市場の上昇に作用しました。中国ではゼロコロナ解除後の景気浮上が期待外れで周辺国にマネーが向かった事情もあります。それにインバウンド。円安是正ムードが形成されないのもインバウンドへの期待が無視できないからでしょう。

プライム売買代金は連日3兆円を超え「夏枯れ」とは無縁の相場です。6/28には日経平均655.66円高でリバランス売りには取越し苦労でした。
日本株に恒例の需給悪化、1兆円超のETF換金売り-年金再配分も
次月7/7、7/10にはETF分配金捻出のための換金売りが見込まれていますが無難に通過してほしいところです。

 

6/25週間ツイート

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