9/8週振返り:米大統領選TV討論会、ハリス氏善戦で相場穏やか


9/11の大統領選TV討論会は、マーケットを攪乱させるかと思いきや意外と穏やかでした。日本時間9/12午前でザラ場と重なり身構えていましたが、その日は、夜に控えた8月米CPI発表への警戒や円高進行で大きく下げましたが、トランプ対ハリスの初対決の影響はほとんどなかったように感じました。
法人税を21%から28%への引き上げだとかキャピタルゲイン課税強化といったバイデン氏からの主張を引き継ぎ、さらには含み益への課税をも取りざたされるハリス氏は、株式投資に精を出す身としては過激にうつります。法人税を21%から20%に引き下げると掲げるトランプ氏からの追撃があるのか気がかりでした。どうもそんな議論がクローズアップされることもなく、ハリス氏の優位が維持されたようです。
ハリス氏リード拡大、米大統領選支持率 TV討論会で弾み=調査
前回討論会ではバイデン氏の高齢への不安が噴き出し、その後のトランプ氏銃撃事件でトランプ氏優位の情勢となり、7月上旬に相場に勢いがつきTOPIXが史上高値をつけたのもこの頃です。民主党はバイデン氏を諦め副大統領のハリス氏を擁立したわけですが、これまで政策の実効性に疑問視された候補で戦えるのか心配ではありました。
現状の議会は下院が共和党、上院ではかろうじて民主党が議席数を上回っています。大統領選とともに両院どちらも民主党が制する「トリプルブルー」の公算は低く、ハリス氏が大統領になったとしても法人税増税にしろキャピタルゲイン課税強化にしろ議会を通すのが難しいだろうとの見方から、相場は穏やかなようです。

どちらの候補が当選しても財政赤字が増え相場の重荷になるだろうといわれています。先読みはほどほどにして日々のマーケットをよくみてやっていきたいとおもいます。

 

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