ハゲタカファンドがやはり動いています。REIT毎月分配型投信からの資金流出は、まだまだ続いています。
REITがお買い得に、毎月分配型投信の資金流出のためか7月に入り指数1,700を割り込む
REITから目が離せない、個人投資家がカモにされるのは残念だが
個人投資家のみなさま、ヘッジファンドへ資金が流入するのなら、買い支えてあげましょう。
決算日にハゲタカは待ち構えている
毎月分配型投信とは、投信の運用パフォーマンスによらず毎月定額を購入者にリターンする投資信託です。相場が下がれば元本を切り崩すので、購入者は無条件に損失を受け入れることとなります。分配金には税金が掛かります。相場が上がると期待して、分配金で再購入しようものなら、税金分は確実に複利効果の面で損することとなります。
一方で、毎月の分配金を「給与」と勘違いしてしまう元サラリーマンの高齢者は多いようです。高齢者に一定の人気があるようです。
REIT(不動産投資信託)は株式投資よりも仕組み上利回りが良いので、REITを組み込んだ毎月分配型投信は特に人気です。
ところが、元本切り崩しのリスクがあるのにリスクを感じさせない商品なので、金融庁が販売自粛を販売業者に唱えました。それを契機に毎月分配型投信から資金が流出しはじめました。決算日には確実に資金流出となるので、ハゲタカファンドは桶を持って待ち構えています。
主な決算日が日経新聞の記事となりました
日経新聞8/26『ファンド、REITを翻弄』によれば、主な国内REITに投資する毎月分配型投信の決算日は以下通りです。
12日:ニッセイJ-REITファンド(2,100億円)
17日:J-REIT・リサーチ・オープン(3,169億円)
20日:しんきんJリートオープン(2,449億円)
22日:りそなJリート・アクティブ・オープン(1,505億円)
※()内は8/18時点の純資産残高
月中に決算日は集中しています。流出の源流は、高齢者に代表される個人投資家です。
ハゲタカファンドに資金が入るようなら、個人投資家が買い支えましょう。
まとめ
私の確定拠出年金(401k)のラインアップにはREIT連動商品がないので、自分の証券口座からETF(上場投資信託)を購入しています。
8/20号日経ヴェリタス『資金流出で需給悪化』に掲載されているグラフによれば、Jリート投信からETFへの資金の流れが、4月以降できています。
REIT毎月分配型投信の動向は、まだまだ気に掛けていこうと思っています。