VIXベアETN、私もやられた(1/2)!

2/6に突如として起きたVIXベアETN早期償還のハプニング。わずかな額ではありますが私もやられました。。

1ヶ月近く前のことなのでちょっと古くなった話題ですが、書かないわけにはいきません。確定拠出年金だけ真面目に運用していればこうしたバカな境遇に合わないはずです。失敗を書き留めておくのもブログの大事な役割です。

このチャートは償還が決まった2/6の翌日にSBI証券のサイトを画面キャプチャして保存しておいたものです。今ではみることができません。

 

私は2015年中頃からこの商品と付き合ってました。2回に渡って記事にします。1回目の今回は、この商品が何かです。複雑怪奇で魔性の魅力を解放つ商品です。2回目の次回に私がこの商品とどのように付き合ってきたかを綴ります。

商品名が複雑怪奇

正式名称「NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN」という商品です。略称が「VIXベアETN」です、株式などの投資に関心のない人なら、名前を聞いただけで拒絶反応を起こしそうです。こんな商品名に魅力を感じてしまったのがそもそもの失敗の原因でした。。一つ一つ商品名を分解してみます。

NEXT NOTES:

野村グループが発行するETN/JDR(信託受益証券)のブランド名です。

S&P500:

米国の代表的な株価指数です。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場する銘柄から選ばれた500銘柄を元に算出される株価指数です。

VIX:

ボラティリティ・インデックス(volatility index)の略です。S&P500の先行きに対する不安定さを表した指数です。将来の株価指数のブレ(volatility)が大きいと予想されると投資家は恐怖感が高まります。恐怖指数とも呼ばれます。

相場が乱高下するとVIXは急上昇します。ところが、平時は下がる傾向にあります。昨年は長らく続いた適温相場でVIXは下降を続けました。

インバース:

VIXの傾向と逆に動くように設計された商品を意味します。つまり、相場の乱高下では急落し、平時には上昇する特性を持つ商品です。

ETN:

指標連動証券と呼ばれるタイプの金融商品です。

似たようなタイプにETFがあります。どちらも特定の指数に連動して値動きする商品で、株式と同様にリアルタイムで売買できます。

ただ、ETFと違うのは裏付け資産の有無です。株価指数に連動するETFなら、発行する側は実物の株式を売買するので形成された資産が値付けの根拠になります。ところがETNは裏付け資産は形成されず、発行する側の信用力を裏付けに値付けされるにすぎません。

ベア:

略称「VIXベアETN」に付く”ベア”とは、”ブル”と対でよく聞く金融商品の用語です。”ベア”は熊が爪を立てて上から下にひっかく様を現し、相場の下落時に利益を上げられる設計の商品です。”ブルは”牛が角を立てて勇猛に振る舞う様を現し、相場の上昇時に利益を上げられる設計の商品です。熊も牛も獰猛です。連動する指数の動きよりもレバレッジの掛かった値動きする、つまり獰猛に値動きするように設計された商品に”ベア”とか”ブル”と付いていることが多いです。

VIXベアETNは、VIXにレバレッジを掛けた倍率で動くように設計された商品です。

これらの用語を知っていないと、この商品は理解できません。なんと複雑怪奇な商品なのか!




用語を繋ぎ合わせると

個々の用語が理解できたとして、結局のところ何が魅力なの?

一言でいえば、「株価指数よりも安定的にかつ急激に値が上昇する」ところです。2/6直前までは冒頭のチャートのとおり、安定的にかつ急激上昇でした。

S&P500株価指数よりも値動きが安定しています。これはVIXが平時は安定するからです。急落は一瞬ですが平時は長く続きます。特に昨年は、「ゴルディロックス相場(適温相場)」と呼ばれ、株価指数がそもそも安定的に上昇しました。投資家は恐怖を忘れ、VIXは歴史的低水準で超安定でした。

インバース型商品なので、VIXが低下すれば上昇します。しかもベア型でもあるので上昇が急激です。

 

この商品の欠点は、ETFではなくETNであったことです。裏付け資産がなく、野村證券の信用力に頼りきった商品です。今回の早期償還は、この欠点を突かれました。

裏付け資産がない商品の怖さを思い知らされました。仮想通貨の急落もあって、裏付け資産の重要性を再認識した投資家は多かったとおもいます。

 




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