ドル安、実は昨年からずっと続くトレンド

足元のユーロ/ドルは1.22。今年2018年に入ってずっと1.2台のユーロ高・ドル安です。

昨年2017年の今頃を思い出すと、パリティ(ユーロ=ドル=1.0)に向かう予想に現実味がありました。

実際には予想に反して昨年はずっとドル安です。最近のマーケットはドル安で慌てふためいていますが、実は昨年から長らく続くトレンドです。

私もボッーとして見過ごしていました。昨年からの状況を振り返ってみます。

参考:みんかぶFX

昨年の欧州:ポピュリズム台頭の懸念

昨年2017年は欧州選挙の年。3月オランダ議会選挙にはじまり5月フランス大統領選でポピュリズム勢力の台頭が懸念されました。9月末ドイツ総選挙でメルケル首相4選でポピュリズムの波は落ち着くのでは、との見方が優勢だったと記憶しています。それ英EU離脱交渉が本格化するので、ユーロ安への圧力は高かったです。

ところが予想は全くといって良いほどハズレです。オランダは与党勝利、フランスは若き中道マクロン大統領の誕生です。ドイツでは辛くもメルケル4選達成も、いまだ連立政権がまともに確立できない状況ですし、極右政党が第3党に躍進です。

ちなみに今週3/4はイタリア総選挙ですが、かつての勢いは衰えているもののポピュリズム政党の得票数に世界の関心は集まっています。ポピュリズムの波が収まったわけではありません。

昨年の欧州は、夏から秋にかけてファンダメタルズの好調が意識されました。金融引き締めに向かい、むしろユーロ高です。




昨年の米国:金融引き締めの加速

昨年2017年は年初から政策金利の3回引き上げが予想され、ドル高機運でした。

ところが3末にはオバマケア代替案が不成立、5月のFBI長官解任で「ロシア・ゲート」に注目が集まりました。米国はトランプ政権への不安が高まり、ドル安の材料が増え続けました。

ドル安トレンドが止まると意識させたのが秋口のトランプ大統領の大型減税案の表明です。あれよあれよのうちに12月に成立してしまいました。法人税を35%から21%に一気に引き下げるとあって、世界のマネーは米国に還流するとの思惑で、ドル高が意識されました。実際には秋口からユーロ・ドルは上昇がさらに加速しました。昨年はほぼ一貫してドル安です。

今年:ドル安材料をようやく真面目に探しはじめた

今年も3〜4回の米政策金利引き上げをマーケットは予想しています。にもかかわらず、マーケットはまだまだドル安を見込んでいます。

1月後半の米財務長官のドル安容認発言に端を発して、真面目にこの問題を皆が心配するようになりました。実際には、昨年初頭からユーロ・ドルは上昇してきたわけですが、ずっと見過ごしてきました。

日経ヴェリタス2/25号『ダラー、カムバック!!」、ドル安の謎』に、現在考えられるドル安要因が語られています。

・米国の財政懸念。大規模な財政出動や法人減税で財政赤字が悪化

・米国からの対外投資が活発

・日本企業が期末に向けて国内に資金を戻すレパトリエーション

・短期筋のドル安にかける取引が、一段とドル下落の圧力となる

・上海合意。2016年2月に上海でのG20でドル高を抑えるような緩やかな合意があったとの噂

・中国の米国債売り

 

まとめ

ドル高は期待先行だったように感じます。こうしてブログ記事を書いて勉強しながら、確定拠出年金の運用は慎重に取り組みたいとあらためて思いました。




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