地味で取っ付きにくい確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)。「毎月拠出日にはサイトにログインすると映画が観られる」なんてサービス始めたら加入者が増えるのでは。
昨日(8/11)の日経新聞『米ネット大手、動画競う』を読むと、動画コンテンツを使った囲い込みはあらゆる業界サイトでも加速すると感じました。
確定拠出年金にはもっとエンタメの要素が必要です。
確定拠出年金サイトは地味で取っ付きにくい
株や債券に投資する年金だと聞いただけで、ごく一般の人は警戒してしまいます。せめて運用サイトぐらいは色気を出せないものだろうか。
私の運用サイトの場合、地味な花畑の写真がキャッチのトップ画面は、私が真面目に運用開始した2013年以来改定されたことがありません。
ログインの仕組みも複雑です。加入している運営管理機関(銀行や証券会社、保険会社)が用意したサイトからログインできます。
で、私の運用サイトを例にログインの仕方をかつて説明しました。
このページをみてもらえればわかりますが、スイッチングとか配分変更は、一般の人には馴染みがない会社のサイトにアクセスすることになります。レコードキーピングという記録業務に特化した会社です。運営管理機関にログインする際もアカウントはレコードキーピング会社が発行したものを使用することになります。
自分の大事なお金を委ねているのに、訳の分からぬアカウントでログインするとは。WEBサイトの複雑さが、この年金制度の不信感を助長しかねません。
お金の話はもっと楽しい存在であってほしい
お金がなくては生きていけません。お金の話となると誰もが真剣です。
お金は生活の手段であって目的でない、そんな倫理観はごく当たり前です。「お金が働いてお金を産む」、つまり複利効果を匂わす話は、場をわきまえて話さないと嫌な顔をされます。
労働以外の手段で得たお金は軽蔑の眼差しです。株式投資の話は、趣味・娯楽と割り切って話さないと飲み会では盛り上がりません。株式投資で生計を立てているなんて話だと、身構えてしまいます。
確定拠出年金が取っ付きにくいのは、自分の倫理観の外側にある存在だからです。
真剣に向き合うだけでは何事も成せません。ゆとりや楽しみが必要です。ところが何故かお金の話となると、ゆとりや楽しさは排除の対象と化してしまいます。
私の確定拠出年金運用サイトからは、ゆとりや楽しさは全く感じられません。
確定拠出年金は、真剣さだけではうまくいきません。株や債券といったリスクに向き合うには、ゆとりや楽しさが不可欠です。こうした倫理観というか大らかさがないと、確定拠出年金は疎ましい存在となってしまいます。
まとめ
確定拠出年金を運用を持続するためには、ゆとり・楽しさを何らかのかたちで持つべきです。私の場合は、株式投資を並行してやることでライブ感が高まり、確定拠出年金の運用も楽しいです。
『ローマの休日』でも観ながら、ボッーと収益を確認する。そんな運用環境を実現してくれたら嬉しいな。