3月のオランダ総選挙では、ゲルト・ウィルタース氏率いる右派党が破れました。
今年2017年は、欧州の政治日程に振り回されると、言われ続けてきました。
オランダ、フランス、ドイツ。
オランダは世界が注目する最初の選挙、去3月15日に行われました。
ポピュリズム(大衆迎合主義)のトレンドに歯止めか掛かるのか、オランダの動向に注目が集まりました。
結果は、右派敗退。「民主主義の勝利の日」とルッテ首相は高らかに叫びました。
でも、大敗が見込まれた20議席獲得と大躍進。ポピュリズムをどうこう云う程の材料には、オランダ総選挙はならなかったと思います。
オランダという国は、マリファナや売春を合法化しているなど、なんだかラディカルな印象を持つ人が少なからずいるとおもいます。
私もかつて、アムステルダムの飾り窓をみたとき(観光見学で訪れた際)、自由奔放な国柄を感じました。
男女平等、ワークシェアリングが進む国。
最近では、韓国と並び、シェアリングエコノミー先進国だと云われます。「小国なのにガンバってる」といった、オランダに理想を求める日本人は多いと思います。
でも、日本が追い求める国とオランダを捉える考え方には、「待った」をかけたいです。日本と違って資源国。
資源輸出への依存度を高めた結果、自国通貨高を招きの製造業が衰え、失業増加の苦しみにかつては喘いだ国です。オランダ病です。
この病の脱却のため、シェアリング・エコノミーが発達したわけです。
この国の断片を知る程度では、オランダ総選挙が世界に与える影響は、捉え難いです。