ドル1強にブレーキ、104円台に激突もはたして円高進む?

すっきりした気持ちで1/4大発会を迎えたかったのですが、前日1/3午前7時半過ぎドル円相場が大クラッシュです。

 

数分の出来事です。1ドル=109円あたりから104円台後半まで急騰。直後に107円台までは跳ね返したものの、以降107円から108円のレンジで推移しています。

昨年12月中旬には113円台をつけていましたが年末にかけて円高基調でした。この激震で円高トレンドを強く意識づけられました。

 

大波乱の大発会でした。日経平均株価は452.81円安で、19,000円台に舞い戻りました。

でも円高は海外株・ファンドを買うには好機でもあります。円高が持続するのか気掛かりです。

 




アップルショック

大クラッシュの前日1/2、アップルは中国でのiPhone販売減速から10-12月期の売上高見通しを6〜10%下方修正しました。米中貿易摩擦の悪い影響が企業業績の数字に現れはじめ、リスク回避ムードがドル円に激震をもたらしました。
1/3のNYダウは660.02ドル安、アップルの株価は10%下げました。昨年1兆ドルを超えていた時価総額は2割以上減っています。

日経新聞1/4『アップル 中国で逆風』によれば、2017年からスマフォ市場の減速が続いており6四半期連続で減少です。加えて、中国の景気影響も受けたようで、10万円を超える高価格帯のiPhoneXRを中心に販売が振るわなかったようです。


ぱそたく

円高のさらなる進行には疑問視

きっかけはアップルショックでしたが、今回の激震は投機的な動きの影響も大きかったです。

年初で商い薄でした。それにアルゴリズム取引の暴走です。ニューヨーク時間と東京時間の狭間で起きており、マーケット参加者が少なくアルゴリズム取引への依存度が高まる時間帯に起きました。

IMM通貨先物ポジションの円建て玉の動向も気がかりです。下図はFOREX WATCHERでの12/29時点の掲載チャートです。

金曜日の取引終了後に火曜日時点の数値が発表されるので12/25時点での建て玉の状況です。建て玉が積み上がるほど円安に振れています。現状は既に十分に積み上がっています。建て玉解消が一気に進み円高に転じても投機的には不思議ではありません。でも建て玉が解消してしまえばさらなる円高は進行しないようにも見える状況です。

(後日談1/12)

米政府一部閉鎖の影響はこんなところにも。。

毎土曜に更新されるはずのFOREX WATCHER

は昨年12/29で止まったまま。

ドル円が大きく動く今だからこそ特に見たい情報なのに、、

 

まとめ

ドル1強にブレーキです。

米中貿易摩擦は米国が主導権を握ってこれまでは進んできました。でもアップルをはじめ中国に展開する米国企業への悪影響も軽視できないレベルになってきて、安全通貨である円への資金流入が加速しています。

ただ1/3に起きたフラッシュ・クラッシュの類の投機的な動きには注意です。ムードに流されず慎重にいきましょう!