東証カレンダー、30年の歴史が詰まる優れもの

マーケットは盛り上がりません。桜の開花を待ち望み日々暖かくなる今日この頃ですが、相場はどんどん冷えてきています。

東証1部売買代金は今年最低、2兆2350億円です。2月の後半からは、売買代金の少なさが報じられることが大きくなってきました。




東証カレンダー

今年は、1/4大発会を東証に見に行きました。741.39円高の大幅上昇。ゲン担ぎにはもってこいの日となりました。これは、東証で無料で配っていたカレンダーです。

このカレンダーは優れもの。約30年間(1986/01~2017/9)までのTOPIXのロウソク足を確認できます。バブル絶頂期もちゃんと収まっています。

チャイナ・ショックやマイナス金利、原油安で揺れた2016年は、私はよく悪夢となって思い出します。でも、30年を俯瞰してみると大したことありません。

リーマンショックの2008年は確かに大きな下げですが、バブル崩壊の1990年からの下げはもっと大きいですし、2000年のITバブル崩壊後の下げは3年に渡る長期間の下げです。

私が確定拠出年金と株式投資を本格的にはじめたのが2013年。それ以前はよくわかりません。このカレンダーを時々ぼんやり眺めて、歴史を感じ取ろうとしています。

 

東証1部売買代金

このカレンダーは、東証1部売買代金の一日平均の月別棒グラフも合わせて確認できます。

冒頭で述べたように、本日3/15は今年最低の2兆2350億円です。「活況の2兆円」とよく云われます。今年最低とはいえ2兆円を超えているのだから悪くないのでは?もう2兆円では活況とはいえないステージに入っているのかもしれません。

では、「活況の2兆円」っていつの時代でも通用する常識なの?こんな疑問に、カレンダーはヒントを与えてくれます。

「活況の2兆円」と言えるのは、少なくとも郵政解散のあった2005年以降です。リーマンショックのあった2008年以降、2兆円を下回る月が大半です。アベノミクス下の2013年以降、再び2兆円超えが当たり前の状況となっています。

1980年代後半のバブル期は派手なイメージがありますが、1兆円程度です。その後1990年代はおおむね5,000億円を下回る水準です。

持ち合い解消が進み金融ビッグバーンを経て、株式の流動化が増したと云われます。現在では売買の6~7割は外国人投資家です。「活況の2兆円」は結構最近になっての常識なんだなぁと、東証カレンダーをみて感じます。また、現状は2兆円超えていても商薄と云われるわけですから、常識を疑うのも大切かと思いました。

 

まとめ

日々の相場にどうしても惑わされ近視眼的になりがちです。これからも毎年大発会に行って、カレンダーを貰ってこようかなw




 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です