誰もが将来は予測できず自信がないので、何かに依存して売買したいと考えます。でも、一年を振り返っても予測なんて当てになりません。相場の波に合わせた順張り投資がお勧めです。
相場のことは相場に聞け
相場のことは相場に聞け。自分の考えに固執したり専門家の発言に惑わされず、相場の現実をよくみろという戒めです。この格言に従い、確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)を順張りで運用しています。ほったらかしとは真逆の考え方です。何かにすがろうとも、財務諸表や四季報はなかなか読めません。相場という日々の事実に忠実であることで、売買への自信を深めています。
この一年を振り返っても
今月11/8で米大統領選でトランプ氏が勝利して丸一年となります。この一年、予想通りだったでしょうか?
当選で日本市場は大暴落でした。でも、同時に行われた議会選挙で共和党勝利を受け、米上下両院捻れ解消が好感され、米10年債利回りが急上昇。これを受けドル高が進み世界的に株高機運を生み出しました。日本市場も反転、急上昇です。ビジネス界の巨人が大統領となるとあって、米国市場も上昇です。
欧州では昨年11月頃より消費者物価指数が翌年前半に掛けて急上昇、目標の2%に迫りました。トランプ大統領誕生と時を同じくしましたが、因果関係はよくわかりません。この流れを受けて、ECBが金融緩和出口を春先から意識し始めました。
ポピュリズムは米クリントン氏当選で途絶えるはずでした。でもトランプ大統領出現で、5月のフランス大統領選での極右ルペン氏の動向に注目が集まりました。ポピュリズムの流れが強まった今年前半でした。ところがこの流れをを変えたのが30代若手マカロン氏の当選。流れが変わりました。しかし流れは続きません。秋口のドイツ総選挙ではメルケル与党勝利も右派躍進、オーストリアでは極右若手大統領が誕生しました。ポピュリズムを相場は警戒していましたが、流れが二転三転して大した影響を受けませんでした。
地政学リスクも意識されたのは北朝鮮ぐらいです。4月の故金日成生誕日前後は下落しましたが、その後の度重なるミサイル発射には鈍感でした。襟裳岬上空をミサイル通過しようとも、グアム攻撃計画が明らかになっても相場は大した反応を示しませんでした。欧州テロは相次ぎましたが反応薄です。イスラム国ラッカ陥落、クルド独立機運にも反応薄です。目下はスペイン・カタルーニャ独立が話題ですが、相場は堅調です。
英国EU離脱交渉も閉塞感が漂ってますが、悪材料を相場は織り込めていません。
まとめ
トランプ大統領誕生、ポピュリズム、地政学リスク。相場は都合よく好材料に変えてきたように感じます。何が正しいかはよくわかりませんが、世界的にこの一年、総じて株高でした。
手数料も税金もゼロで運用できる確定拠出年金は、投資の勉強材料に活用できます。相場の流れに合わせて売買(スイッチング)する順張り投資が、このブログのお勧めです。投資だけでなく、政治・経済への関心も高まります。
事実に忠実でありたいです。
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