10/31週振返り:利上げムード沈静化、日経平均3万円目前

11/2〜3のFOMCでは市場予想通りテーパリング開始となりました。資産買い入れ額を減らしていき順当にいけば来年6月には購入終了となります。
またもや強調されたのはテーパリング開始と利上げ時期は別物という点です。なかなか収まらない物価上昇はあくまで「一時的」というスタンスに違いはなく、利上げへの慎重姿勢を崩していません。
米国ばかりか英国でも市場が予想した政策金利引き上げが見送られました。

11/5発表の米10月雇用統計は、非農業部門雇用者数が51万人、失業率4.6%といずれも市場予想を上回る数字でコロナからの回復の堅調を裏付けました。米10年債利回りは上がっても良さそうなものですが、FOMC後に1.6%に跳ねたあとはむしろ下落で1.4%台で週末をむかえました。

ここのところ利回り曲線(イールドカーブ)が話題になることが増えています。コロナ感染拡大に伴う輸送・生産面での供給不足は今がピークでこれからは解消に向かうという見方が強まり、長期債利回りは巻き戻しで低下の感です。にも関わらず短期債利回りは上昇傾向で利回り曲線はフラット化しています。

米株式市場は好決算を背景に堅調です。FOMC後には利回り曲線が一時的にスティーブ化したことで上昇、雇用統計発表後には10年債利回りの低下を手掛かりに上昇、都合良く立ち回っている感です。
日本市場は、10/31衆院選での自民単独過半数を受けて11/1の日経平均が700円を超える急騰でしたが、その後は3万円目前で足踏みでした。好決算もあって11/5終値時点でPERは13.79倍、勢いついてほしいです!

 

10/31週間ツイート

■11/1(月)




■11/4(木)

■11/5(金)